ルカ・ドンチッチ

「まだまだレベルアップしないといけないところは多い」

4シーズンぶりにプレーオフに進出したマーベリックスは、ファーストラウンドで優勝候補のクリッパーズと激突。今日行われた第6戦を97-111で落とし、好勝負を演じたが2勝4敗で敗れた。

新型コロナウイルス感染拡大によるシーズン中断、そしてオーランドの『バブル』という特殊な状況でのシーズンを終えた直後、NBAでの2年目を終えたルカ・ドンチッチは「素晴らしいシーズンだった」と今シーズンを振り返っている。

「チームも最後まであきらめずに戦った。特にプレーオフでは一生懸命にやったし、チームメートを誇りに思う」

昨シーズン新人王を受賞したドンチッチは、2年目のレギュラーシーズンで平均28.8得点、9.4リバウンド、8.8アシストを記録し、すでにトッププレーヤーの仲間入りを果たした。プレーオフでは足首の負傷を抱えた状態でプレーしたが、第4戦では劇的なブザービーター3ポイントシュートを成功させるなど、大舞台にも強いことを証明した。

会見でスーパースターの定義について聞かれたドンチッチは、やや困惑しつつ「良いプレーができて、チームを勝たせられる選手じゃないかな」と答えた。

弱冠21歳の選手とは思えないほど落ち着いている彼は、3年目の2020-21シーズンに向けて改善が必要な部分も自己分析済みだ。「まだまだレベルアップしないといけないところは多い。どこか一つだけではなくて、あらゆる部分を改善させないといけない。ただ、強いて挙げるならシューティング。それが自分にとっての鍵になる」

今シーズンのドンチッチは、レギュラーシーズンで1試合平均8.9本の3ポイントシュートを放ったが、成功率は31.6%だった。ポストシーズンでは1試合7本の試投数で成功率は34.3%。前述のブザービーターのようにシュートレンジも幅広いものの、本人はロングシュートが弱点と考えている。

まずは痛めた箇所を治し、心身をリフレッシュさせてから12月開幕と言われている来シーズンへの準備を進めてもらいたい。