シーズンハイは30得点、10試合で20得点超えを記録
ウィザーズはシーズン最後の試合でセルティックスと対戦。96-90で勝利し、『バブル』で待望の1勝を挙げた。八村塁は前日の練習中に右の太ももを痛めたことで、シーズン最後の試合を欠場した。
最後の試合を終えて八村は「僕は今日出られなかったんですけど、どうしても1試合勝ちたかった。最後の最後で勝てて良かった」と『バブル』で1勝を挙げたことに安堵した様子。
「チームを引っ張る形になり、相手のスカウティングで一番に入るようになってマークもキツくなったんですけど、その中で僕のプレーがどうできるかが大事と思って、僕としてもいろいろ学べたので忘れないように。僕のキャリアにとって大事なことを学べた」と、『バブル』での挑戦を振り返った。
ケガについてはワシントンに戻ってチェックが必要だが「大丈夫だと思う」とのこと。
昨年6月のNBAドラフトで1巡目9位で指名を受けてウィザーズと契約を結んだ八村は、10月24日のマーベリックスとの開幕戦でスタメンで出場、25分の出場で14得点10リバウンドとデビュー戦をダブル・ダブルで飾ると、そのまま主力に定着して平均2桁得点をキープ。途中でケガもあり、新型コロナウイルスによる長いシーズン中断もあったが、1年を通して48試合に出場した。
ルーキーシーズンのスタッツは13.5得点、6.1リバウンド、1.8アシスト、0.2ブロック。合計で1444分間コートに立ち、649得点を記録している。最多得点はクリッパーズ戦で挙げた30得点。20得点超えは10試合、得点とリバウンドで2桁を記録するダブル・ダブルは3回と、ルーキーとしては上々の結果を残した。
「この1年はNBAのバスケに慣れることが一番大事だった。ライフスタイルもそうですし、アウェーゲームがあってスケジュールがキツい中で自分のパフォーマンスをどう出していくかが大事。今回1年間で学べたので、次に生かしたい」と八村は言う。
来シーズンに向けては「ジョン(ウォール)やブラッド(ブラッドリー・ビール)も戻ってきて楽しみなチームだと思う。僕もどれだけチームを助けられるか、オフシーズンもしっかり成長したい」と語った。
来シーズンは12月上旬の開幕と見られているが、まだ確定してはいない。4カ月半に及ぶシーズン中断期間にもトレーニングに励んで身体を鍛えていた八村は、「まずはゆっくりしたい。ずっと忙しかったので」と言う。どんな選手にとってもレギュラーシーズンだけで82試合、全米を移動しながら戦うNBAのスケジュールは過酷だ。とにもかくにも、八村はそれを乗り越えて結果を出した。来シーズンのさらなる活躍に期待したい。