「IQも高く読みも良いので一歩先のプレーができる」
昨年のNBA王者ラプターズがヒートと対戦した。フレッド・バンブリートがキャリアハイの36得点を挙げる活躍を見せ、107-103で勝利した。
バンブリートは12本中7本の3ポイントシュートを成功させ、13本すべてのフリースローもすべて決める見事なパフォーマンスを見せたが、ディフェンスでも決定的な仕事をした。2点差まで詰め寄られた第4クォーター残り12秒、カイル・ラウリーを背負いポストアップしたジミー・バトラーから、ペイント内へ走り込んできたゴラン・ドラギッチへのパスに反応しボールを弾いた。同点のピンチを切り抜け、勝利を決定づけるスティールとなった。
ヘッドコーチのニック・ナースは試合後、バンブリートのディフェンス能力を高く評価した。「彼のディフェンスが独特なのはスピードがそれほど速く見えないという点だ。コートを行ったり来たりするスピードは決して速くはないが、左右に動く横のスピード、脚の動かし方が素晴らしい。だから彼のスピードに気づかないんだ」
「ドリブルでボールを運びながらフロアを走っている姿を見ると『身体能力は高くないし速くもない』と思ってしまう。ただ横に動くスピードは突出している。IQも高く読みも良いので一歩先のプレーができる」
バンブリート本人はバトラーのパスをスティールしたプレーについて「ジミーが戻ってきたのを見てベースラインへカットすると思ったからリムの近くに行こうとしたんだ。そしたらドラギッチがカットしてくるのが見えたから、彼より先にパスの場所へ入ろうとしてボールに触ることができた」
バンブリートに次ぐ22得点を挙げたパスカル・シアカムは前回の試合よりディフェンスが向上したことは、プレーオフに向けて良い準備になったと話した。「終盤のプレーには満足しているよ。簡単に勝てる試合など1つもないし、大量得点差で勝てる試合もないだろう。接戦に勝つには相手の攻撃を止めることが重要なんだ。この試合ではチームでディフェンスに集中できたし、ディフェンスの重要性に気づけたのは良かった」
1日のレイカーズ戦に続き連勝を飾ったラプターズだが今後もタフな対戦相手との試合が続く。5日にリーグ再開後連勝のマジック、7日には地区ライバルのセルティックス、来週はバックス、シクサーズとの対戦も控えている。