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エースとしての働きが期待されるカレッジ3年目

ゴンザガ大は昨日、今秋からの来シーズンも八村塁がプレーすることを発表した。

八村は2年目のシーズンを終えたところで、大学でのプレーを切り上げてNBAに挑戦するかどうかが注目されていたが、これで今年のNBAドラフトからは除外されることになる。様々なメディアが行うモックドラフト(ドラフト指名順位予想)では1巡目指名の予想もあったが、様々な要素が重なり、やってみなければどんな結果が出るか分からない。そんな運任せの要素が強いドラフトではなく、ゴンザガ大で成長し、カレッジバスケでの実績を積むことを選択した。

NCAAトーナメントを前にしたインタビューで八村はこう語っている。「外の人から見て良く思われるのはうれしいですけど、ドラフトのことは誰が言っているかも、書いているかも分からないし、僕は本当に周りの声は気にしていません。コーチたちからも気にするなと言われるし、それより今は自分のやるべきことをやらなきゃいけないです」

同時に、ゴンザガ大が自身の成長のためにベストな環境であることも強調していた。「コーチがつきっきりでシュート練習を毎日見てくれるんです。ゴンザガは本当に選手一人ひとりのことを考えてコーチしてくれるんですよ。ここの雰囲気が本当に好きです。ここでもっと練習がしたいと思っています」

チームがNCAAトーナメント決勝進出を果たしたフレッシュマン(1年)ではプレータイム4.6分の控え選手。それがソフォモア(2年)になると貴重なシックスマンとしてプレータイムを20.7分に伸ばして活躍したが、NCAAトーナメントではベスト16止まり。ジュニア(3年)に進むと決めた八村には、ゴンザガのレギュラーとしての活躍はノルマであり、エースとしての働きが期待される。

203cmの八村はアメリカでは大きい部類に入らない。だが、強さと俊敏さのバランスが良く、サイズはウイングスパンで補えており、昨シーズンはフィールドゴール成功率56.8%とゴール下でもしっかり戦えることを証明した。

モックドラフトでは高評価ばかりが目立つが、安定して高評価を得ているわけではない。近年では有力選手が1年だけで大学を切り上げてNBA入りを目指す『one-and-done』が主流になっているが、高校卒業後に海を渡ってアメリカのバスケを学び、環境に順応し、英語も学ぶ必要のあった八村に慌てる必要はない。ゴンザガ大でさらなる成長を見せ、評価を確立してNBAへ。八村にとっては『自分との挑戦』となるシーズンが、秋からまた始まる。