延長でスパーズを破った試合で30得点を記録
レイカーズのルーキー、カイル・クーズマが、またしてもNBA史にその名を刻んだ。
4月4日のスパーズ戦、レイカーズはオーバータイムの末に122-112で勝利。プレーオフ進出を目指し士気の高いスパーズを破ったのは驚きだった。この試合で30得点の活躍を見せたクーズマは、NBA史上初1年目に1200得点450リバウンド、3ポイントシュート成功数150本超えを達成した選手になった。
このパフォーマンスには、対戦したスパーズを率いる名将グレッグ・ポポビッチも脱帽。試合後には「カイル・クーズマにやられた。天晴れだ」とコメントした。
クーズマは、そのスキルもさることながら、精神面でもルーキーらしからぬ強心臓の持ち主だ。試合後、オーバータイムに臨んだ時の心境をこう明かす。「ただ相手を始末しようと思っていた。負けたくなかったんだ。ここ数試合負けていたから、勝負を決めようと思った」
?? Kyle Kuzma dominated in overtime tonight against San Antonio and finished with 30 points and 5 boards #LakersWin pic.twitter.com/RSYErHieK0
— Los Angeles Lakers (@Lakers) 2018年4月5日
クーズマは、レイカーズの新人としても38年ぶりの快挙を達成。『StatMuse』によれば、レイカーズ新人で1試合30得点を4回記録したのは、1979-80シーズンのマジック・ジョンソン以来初だという。
新人王レースはセブンティシクサーズのベン・シモンズが有力だが、クーズマも数年後が楽しみな選手であることに変わりはない。シーズン開幕前はロンゾ・ボールにばかり注目が集まった中、クーズマは実力で能力の高さを証明。開幕からここまで78試合中76試合に出場。心身ともにタフなNBAで、1年目からフルシーズンを戦い抜く力強さがあり、どの選手も疲労の蓄積でパフォーマンスを落とす3月以降にむしろスタッツを上げている。
シーズン中には、レイカーズレジェンドのコービー・ブライアントにも面会して教えを請い、『マンバ・メンタリティー』を吸収したクーズマ。2年目、3年目までにどれだけの選手に成長するのか、『ヤング・レイカーズ』の中でも特に楽しみな存在だ。