島田慎二

「一緒にBリーグを大きく成長させましょう」

Bリーグは今日から2日間に渡って、オンラインでのBリーグ新人選手研修を行っている。

1日目の今日は、Bリーグのビジネス、リスクマネジメント、メディアトレーニングについての研修が行われ、「オンラインで画面越しだから、お辞儀をする人もいればいない人もいて面白いですね。皆さんと一緒で私もチェアマンとしては新人ですので、よろしくお願いします」という島田慎二チェアマンの挨拶から研修はスタートした。

2014年にFIBAから制裁を受けたこと、それによりBリーグが誕生したことなど、Bリーグの歴史について島田チェアマンが説明し、この講義のメインテーマである『Bリーグのビジネス』の話に。チェアマンは「リーグを経営する上で一番の財産は選手です。選手がいかにリーグと心を一つにして戦っていけるかが重要になります」と語り、プロフェッショナルとしての振る舞い、リーグやクラブが成り立っている仕組み、Bリーグの選手の給料がどこから生まれているのか、などについて講義した。

スポンサー収入やチケット収入が選手にどのようにかかわっているのかも分かりやすく説明し、チェアマンは「多くの人に支えられて皆さんのお給料が支払われています。どんなにバスケが上手くても、多くの人の支えがないと皆さんは成り立たない」と説く。

そしてBリーグは『株式会社』ではなく『公益法人』であるため、「スポーツだけではなく社会奉仕活動などもして、社会に貢献できる志を持たなければいけません」と人間としての成長や社会奉仕活動を忘れてはいけないと話した。

それでも議題はあくまでもビジネスについてで、「皆さんの価値の源泉は『お金を払ってでも見たい』と思ってもらうことで、そこがプロとアマチュアの違い。あくまでもビジネスとして、どうやって自分を世の中に発信していくか、プレーを見てもらいたいと思われるかをプロとして考えないといけない」とプロとしての自覚を持って発信していくことの大切さを語った。

そして最後に「皆さんが良いプレーをすればバスケット界の貢献に繋がります。私たちもビジネスとして頑張るので、一緒にBリーグを大きく成長させましょう。初心忘れるべからず」と、ともに歩んでいくことを新人選手に伝えた。

あいにく今年の新人選手研修はオンラインでの開催となっているが、若い彼らにとってはプロバスケット選手としての覚悟を持てた研修になったに違いない。