東京オリンピックへ「最善のパフォーマンスをするために何が一番か」
オーストラリアのメルボルン・ユナイテッドへの加入が決まった馬場雄大が会見を開いた。
「メルボルン・ユナイテッドとサインできたことを本当に幸せに思っていますし、感謝しています。アジアでもレベルの高いオーストラリアでプレーできるのはうれしいし光栄で、チームに貢献できるよう全力を尽くしたいと思います」と馬場は語る。
「この状況でGリーグが中止になり、再開の目途も立っていません。再開までにゲーム感覚を失わないためにもプレーしたいと思いました。英語圏でやりたいこともあったし、エージェントがオーストラリアに強く、声を掛けてくれてメルボルン・ユナイテッドが興味を示してくれました。アメリカとはまた違ったレベルの高さがあるので、そこは楽しみながらやっていきたい」と抱負を語る。
新型コロナウイルスの感染拡大によりGリーグのシーズンが終了した後、帰国した馬場は徹底して体幹トレーニングを行っていた。オーストラリアの複数のチームからオファーを受け、メルボルンを選択。オーストラリアリーグの開幕はまだまだ先だが、ビザが発行され次第、渡豪するとのこと。
来年に延期された東京オリンピックも、馬場にとっては大きな目標だ。オリンピックに向けた調整だけを考えれば、Bリーグに戻ってプレーする選択肢もあったはず。それでも馬場は再び海外挑戦を決断した意図をこう語る。
「やっぱり今はすごく稀な状況なので、整った環境で1年間準備することも考えたんですけど、僕にとって日本に残ることは立ち止まるのと一緒なので、今の僕に立ち止まるという選択肢は最終的になかったですし、挑戦し続けることが刺激となってさらなる高みに進ませてくれると思っているので、迷いなく海外に挑戦しようと思いました」
「今のところオリンピックでやることがモチベーションになっていますし、そこで最善のパフォーマンスをするために何が一番かを考えています。僕にとってそこの技術云々より挑戦することが、他の日本代表選手にも還元できることですし、恐れない心をみんなに見せていきたい。個人としてはオリンピックのことは考えていますし、日本代表チームとしても1年間準備できることはポジティブにとらえています。今の一日一日をどうやっていくかにフォーカスしていきたいです」
それでも、最終的な目標がNBAでプレーすることであるのは変わらない。「夢はNBAなので、これも踏み台にして、まだまだ貪欲な姿勢を見せていきたい」と馬場は言う。大学バスケを1年早く切り上げてBリーグへ、そしてアメリカへ、今度はオーストラリアへ。馬場雄大の貪欲な挑戦は続く。
He impressed with his performances for his country at the recent FIBA World Cup – including a standout 18-point showing against Team USA.
Take a further look at what this guys can do ??#StandWithUs @babaseyo #YudaiBaba pic.twitter.com/UviEPM69gi— Melbourne United (@MelbUnitedHQ) July 19, 2020