アンソニー・デイビス

「ファミリーネームは個人的にとても大事なもの」

NBA再開に際し、選手たちはユニフォームの背中に人種差別に抗議するメッセージを入れることができる。レイカーズのアンソニー・デイビスは、熟慮の末にこのメッセージを載せないことにした。

『Sports Illustrated』によると、デイビスは12日の会見で、家族への敬意を表すためファミリーネームを入れると話した。

「僕は家族を代表しているという気持ちで毎回コートの上に立っている。2つの選択肢で迷ったし、どちらを選べばいいか分からなかった。人種差別に抗議するメッセージか名前のどちらを選ぶべきかってね。結局、ファミリーネームは個人的にとても大事なものだと考えた」

NBAと選手会はユニフォームに載せるメッセージの候補を29個用意したが、デイビスは別の方法で人種差別と戦うつもりだ。チームメートのレブロン・ジェームズも先日「自分が考えるミッションに適しているとは思えなかった」とメッセージを載せないことを表明した。それでも『Sports Illustrated』によれば、2人はNBA選手全体から見ると少数派になるとのこと。

レイカーズは11日にシーズン中断から4カ月ぶりに全体練習を行った。シーズン中の長期間のオフは想定外だったが、デイビスはゼロからチームを作り直す必要はないと考える。

「オフェンスやディフェンス練習をたくさんやる必要がなくて良かった。シーズン中の戦い方を覚えてるからね。コンディションを上げていくのは、トレーニングキャンプの始まりのような感覚だ。コンタクトプレーやコートを走り回るための身体を作っていく。バスケットボールができる身体はただの健康な身体とは違うんだ」

レイカーズは9日にオーランドに入ったが、選手の大多数はそれぞれの部屋にこもりビデオゲームを楽しんでいる。11日に隔離が解除され、制限エリア内での移動が可能になったが、デイビスによればホテル内のDJブースを訪れたのは「ドワイト(ハワード)1人だけだったみたい」とのことだ。