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ジェームズ・ハーデンを休養させるも貫禄の勝利

西カンファレンス首位のロケッツが、3月11日に敵地でマーベリックスを下し、西カンファレンスからプレーオフ進出を一番乗りで決めた。

9日にラプターズに敗れて17連勝が止まり、この日はエースのジェームズ・ハーデンが左ヒザ痛のために欠場したものの、その影響は一切感じられなかった。前半を1点リードで折り返したロケッツは、第3クォーター開始からクリス・ポール、エリック・ゴードン、PJ・タッカーが連続して6本の3ポイントシュートを決めて一気にリードを2桁へと拡大。ロケッツは試合を通じ45本中17本(成功率37.8%)もの3ポイントシュートを成功させて勝利を収めている。

24得点12アシストで勝利に貢献したクリス・ポールは試合後「休む選手がいれば、他の選手にステップアップするチャンスが与えられる」とコメント。ゴードンも26得点を決め、ハーデン不在の穴を埋めてみせた。

例年どおり激戦区となっている西カンファレンスで、真っ先にプレーオフ進出を決められたのは朗報だ。しかし、ロケッツの目標は、王者ウォリアーズとの競争に勝ち、カンファレンス首位でポストシーズンに臨むことに他ならない。

同日ティンバーウルブズにウォリアーズが敗れたため、両チームのゲーム差は1.5に広がった。今シーズンの直接対決はロケッツが2勝1敗で勝ち越したため、仮に同じ勝率でレギュラーシーズンを終えてもロケッツが首位となる。

ウォリアーズの指揮官スティーブ・カーは、第1シードより選手が健康な状態でプレーオフに臨むことを優先させるようだ。だが、ここ3年間守り続けた西の1位を簡単に明け渡すのも面白くないと思っているはず。両チームによる首位争いからは、まだまだ目が離せそうにない。