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タイムアウト中、イグダーラとグリーンが作戦を指示

今シーズンもリーグ1位でオールスターを迎えることになりそうなウォリアーズ。最近になって取りこぼす試合も見られるようになったが、それは選手たちの気持ちがすでにオールスターブレークに向いてしまっているからと、先日ヘッドコーチのスティーブ・カーは指摘した。

気持ちのメリハリをつけ、選手たちを刺激するため、カーは2月12日のサンズ戦で選手たちに戦術を指示する役割を与えた。タイムアウトが取られて試合が中断すると、カーから戦術ボードを手渡されたアンドレ・イグダーラは、ケビン・デュラントらの前で再開後のプレーを指示。

イグダーラ、この日欠場したドレイモンド・グリーン、そして17分出場したデイビッド・ウェストも、タイムアウトの際に指示を出す役割を与えられた。結果は129-83でウォリアーズの快勝に終わっている。

敗れたサンズのトロイ・ダニエルズはカーの行為について「尊敬を欠いた行為」と批判。怒りは収まらず「ウォリアーズの選手に指示を出すのなんて難しくはない。誰にだってできるよ」と続けた。

エキシビションゲームやプレシーズンでならまだしも、レギュラーシーズンの試合でヘッドコーチがこうした行動を取るのは珍しい。批判されることも承知していたカーは、『95.7 The Game in San Francisco』に「頻繁にやることではないが、良い経験になる」とコメント。またカーは、最長9カ月にも及ぶ長丁場のシーズンにおいて、単調な日常にアクセントをつけることがいかに重要かを説明し、シーズン中に再び選手に指揮を執らせる可能性もあると示唆した。

「あらゆることが単調で変化のない状態になれば、NBAでは選手を刺激し、自由にやらせるために、できる限りのことをしないといけない。たまにはカーブを投げる必要もある。今後も何度か選手に任せるかもしれない」

対戦相手からすればリスペクトが感じられない行為だろうが、選手が自らの言葉でプレーを指示することで、戦術理解度が高まる効果があると考えられなくもない。賛否がハッキリと別れるところだが、これも『カー流』だ。