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ジョージ本人は落選を受け入れる「もう忘れよう」

毎年のことながら、オールスター出場選手が決まった後にはその結果が議論の対象になる。今年はタレントが集中する西カンファレンスでオールスターの常連が数多く落選。その中でも、サンダーのポール・ジョージ落選に驚いたラッセル・ウェストブルックは、メディアの前で一言物申さずにはいられなかった。

ウェストブルックは「自分のポジションでリーグのトップ2に入る選手が選ばれなかったんだ。どんな理由だろうと納得できない」と主張。また「リーグには、オールスターに相応しい選手がいる。投票で決まった全員がオールスターなわけじゃない」と、皮肉を込めて語った。

この質疑の少し前、ジョージはウェストブルックと落選について冗談を交えて話していたという。ジョージ自身は、落選という結果を受け入れている様子だった。ただでさえ優秀な選手が多く集まっている西に、今シーズンはジミー・バトラーやカーメロ・アンソニーが加わったのだから、オールスターの座を争うレベルが上がっていたのは明らかだった。

ジョージは「これが結果だ、もう忘れよう」と言ったそうだが、ウェストブルックは納得せず、前述の発言に繋がった、というわけだ。それでもジョージは、ウェストブルックの発言を喜び、「チームメートが支持してくれるのはありがたい」と表現した。

平均20.9得点、3ポイントシュート成功率42.2%というスタッツ、そして西カンファレンス5位という順位を考えれば、選出されても不思議ではなかった。ましてやジョージはオールスター選出4度の実績もある。ウォリアーズから2年続けて4選手(ステフィン・カリー、ケビン・デュラント、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン)も選ばれたことが物議を醸しているものの、王者を支えている彼らもまた、オールスターに相応しい選手と言える。

だが、ポール・ジョージが選出されたところで誰かが外れ、その是非がまた議論の対象となる。「もう忘れよう」というジョージの『大人の対応』が一番正しいのかもしれない。