クリスマス以後3勝9敗、指揮官交代の可能性も
誰にも予想できないワンサイドゲームだった。スティーブン・アダムスのダンクで幕を開けたサンダーの得点ショーは、最終的に148得点を積み上げることに。延長にもつれた試合を除き、第4クォーターで決着した試合の中ではサンダーの歴代最多得点。ポール・ジョージは36得点、カーメロ・アンソニーは29得点、スティーブン・アダムスは25得点と荒稼ぎ。そしてラッセル・ウェストブルックは得点こそ23と控え目だったがアシストはシーズンハイの20を記録した。
キャブズとしては体調不良のケビン・ラブが開始わずか3分でコートを去る不運はあったが、148失点の言い訳はできない。第1クォーター後半に20-40と20点差を付けられると、この時点で意気消沈。第2クォーターにリードを1桁まで縮めるのが精一杯で、後半はただ差を広げられるだけだった。
レブロン・ジェームズは残り6分半の時点でベンチに下がり、その後はプレーせず。この試合での達成が確実と見られていたNBA通算3万得点の達成は次の試合へと持ち越された。試合が終わった時、ホームの観客にはブーイングをする気力さえ残っていなかった。寒々しい沈黙の中でレブロンは相手選手の健闘を称え、早々にロッカールームへと引き上げた。
レブロンは、「148失点なんてバスケ人生でも初だ。ビデオゲームでさえもこんなにやられたことはない」と完敗を認めた。
Russell Westbrook was dropping dimes today, recording a season 20 assists in the @OKCThunder win!#ThunderUp pic.twitter.com/BhAMFMaQwo
— NBA (@NBA) 2018年1月20日
先日はウォリアーズに力の差を見せ付けられる完敗を喫したが、事態はその時よりも深刻になっている。1試合平均の失点は109.5でリーグで下から5番目の数字。この試合でもサンダーの主力選手たちが圧倒的に好調だったと言うより、キャブズのディフェンスがまるで機能していなかった結果とも言うべきだろう。
内容が悪い上に、クリスマスゲーム以降は3勝9敗と結果も散々。今のキャブズには上がり目が感じられない。こうなると何らかのテコ入れが必要なのは間違いない。ただ、昨シーズンもこの時期から選手をあれこれと入れ替えたが、結局のところファイナルではウォリアーズとの差を埋められなかった。こうなるとタロン・ルーの解任も選択肢に入ってくる。
レブロンは言う。「そうならないことを願うが、実際にチームに何が起こるのか自分には分からない。個人的には引き続きチームが勝つためにフレッシュなメンタリティを保っていたいと思う。人事やトレードのことは分からない。どの試合でも競争して試合に勝つ、そのことに集中したい」