2020-21シーズンは12月開幕というプランも

新型コロナウイルスの世界的大流行により、世界中のスポーツイベントが軒並み開催中止、延期になっている。

北米4大メジャースポーツの中でも先んじてシーズン中断を決めたNBAも、コロナウイルスの感染規模が縮小するタイミングを見定め、2019-20シーズン再開時期を検討しているところ。しかし、アメリカでは政府が警戒レベルがさらに引き上げられ、事態が収まる気配はいまだ見えない。

NBAコミッショナーのアダム・シルバーは『ESPN』のインタビューに応じ、この前例のない事態に対応すべく、あらゆる選択肢を念頭に置いていると話した。

可能性の高い選択肢が無観客でのシーズン再開だ。NBAは柔軟な発想を持ち、メジャースポーツの中でも最新テクノロジーの導入に抵抗が少ない。シルバーは、世界中のNBAファンの99%近くが何らかのメディアプラットフォームを通じて試合を観戦していることに目を向け、テクノロジーの力を借りて試合の熱狂をファンに届ける方法も模索している。

それで再開時期は早くても6月と見られる。時期を後ろ倒しにするだけで試合日程が消化できればいいが、この混乱が長引けばレギュラーシーズンを短縮し、その時点での東西8チームでプレーオフをスタートさせる可能性もある。またシルバーは、ホークスのスティーブ・クーニンCEOが提唱した12月開幕、8月シーズン終了という新たなシーズンスケジュール案を検討する可能性があるとも話した。

シルバーは現段階で明言できることはないと主張したが、噂されている通り、6月中旬からレギュラーシーズンが再開され、8月にNBAファイナル実施となれば、2020-21シーズン開幕は後ろ倒しにせざるを得なくなる。

先行きが不透明な中、シルバーは世界情勢も考慮しつつ、関係者と最善の策を見いだそうとしている。