招致に成功すれば1次予選の2グループを沖縄で開催
日本が沖縄を予選ラウンドの会場としてインネシア、フィリピンとの3カ国で組んで立候補している2023年のバスケットボール・ワールドカップの開催地が、本日9日夜から10日未明にかけて決定する。
2023年大会の招致レースはこの3カ国のグループと、アルゼンチン&ウルグアイのグループによる一致打ち。どちらが勝つにしても、バスケW杯では初となる共催での実施となる。
『FIBA.com』ではこの2つのグループの特徴をそれぞれ解説している。アルゼンチン&ウルグアイについては、バスケットボールが盛んな南米での開催。また、隣国ということで国をまたいでの移動が容易であることもポイント。これまでの招致活動でのプレゼンテーションでは、最もモダンなものの一つであったと評価されている。
日本&インドネシア&フィリピンについては、沖縄、ジャカルタ(インドネシア)、マニラ(フィリピン)と3都市5会場とコンパクトな開催となっていることでの利便性の良さを挙げる。また、3都市とも温暖な気候で観光地としても人気があり、観戦に来るファンに対してのホスピタリティに優れている。
こちらで決まった場合、出場32カ国が8つのグループに分かれて争う1次ラウンド(グループリーグ)のうち、4グループをマニラで、各2グループを沖縄とジャカルタで実施する予定。オリンピックでは確約されていない『開催国枠』が共催のワールドカップでホスト国に与えられるかは明らかになっていないが、沖縄開催が決まれば注目の的となる。
沖縄の会場は、2020年にオープンする予定の沖縄市に誕生する1万人収容の新アリーナ。琉球ゴールデンキングスのホームアリーナとなることが決まっている。そして決勝が行われるフィリピンアリーナは約5万5000席の収容人数を誇り、大会の締めくくりに相応しい会場を有していることも大きなアピールポイントと言えるだろう。
先月に予選が始まった2019年W杯の開催地は中国であり、日本(インドネシア、フィリピン)にとっては、2大会連続でのアジア開催をFIBA側がどう考慮するのかがポイントになりそうだ。いずれにせよ、朗報を待ちたい。