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第5戦で41得点を記録したアービング「勝つために必要なことをやる」

1勝3敗と追い詰められ、敵地でのNBAファイナル第5戦を迎えたキャバリアーズは、レブロン・ジェームズとカイリー・アービングがそれぞれ41得点の大活躍でチームのオフェンスを引っ張り、112-97で勝利。シリーズ2勝目を挙げ、ホームでの第6戦を開催する権利を得た。

目の前の試合に勝たなければ次がないキャブズにとっては、ホームコート開催だからといって楽観はできない。昨年のシリーズでは、本拠地クイックンローンズ・アリーナで、ウォリアーズが40年ぶりの優勝を決めた姿を目の当たりにする屈辱を受けた。

昨年のファイナルではヒザの負傷で第1戦以降欠場することになったアービングは、第5戦後の会見で、「第6戦の重要性は分かっている。素晴らしいレベルのプレーをする相手より上のレベルのプレーを見せないといけないんだ」と、語った。

キャブズが活路を見いだすには、第5戦と同様、アービングとジェームズがアグレッシブに攻める以外に手はない。ウォリアーズが高確率で3ポイントシュートを決めようと、焦らず、一つひとつのポゼッションを大事にし、まずは2点を取りに行く。もしくは相手のファウルを誘い、バスケットカウント・ワンスローまで得られれば、ウォリアーズが得意とする形と同様に3点を取ることになる。

第6戦では、累積フレイグラントファウルポイントによる出場停止処分が明けて戻って来るドレイモンド・グリーンの存在が勝敗を分ける大きなポイントになるだろう。

ただ、第5戦でヒザを痛めて負傷交代したセンターのアンドリュー・ボーガットが欠場となれば、ウォリアーズのインサイドが手薄になるのは避けられない。

第6戦でもアービングとジェームズのケミストリーが発揮されれば、第7戦でキャブス勝利、という決着も十分にあり得る。