個性が噛み合うオフェンスに手応えを得る篠山竜青「練習を地道に重ねてきた結果」

個性が噛み合うオフェンスに手応えを得る篠山竜青「練習を地道に重ねてきた結果」

2019/12/10

篠山竜青

「チーム全体でよりボールが動くようになっている」

川崎ブレイブサンダースは、12月7日、8日とホームでの琉球ゴールデンキングス戦に連勝。ディフェンスに定評がある琉球から90得点、98得点と2試合ともに大量得点を奪った。

川崎の司令塔である篠山竜青は、「琉球さんのプレッシャーは強いですが、それを逆手に取るプレーができました」と、オフェンスが機能した理由を振り返る。

実際、川崎はプレッシャーを強めて前がかりになる琉球ディフェンスの裏を突く形で、ガードがゴール下に切れ込んでのレイアップとイージーシュートを重ねた。篠山自身も7日はフィールドゴール6本中5本成功の12得点6アシスト、7日は7本中7本成功の14得点7アシストと申し分のない内容だった。

また、8日はエースのニック・ファジーカスがフィールドゴール10本中4本成功の9得点とシュートタッチが悪い中での大量得点だったところも注目すべき点。「J(ジョーダン・ヒース)、マティアス(カルファニ)もシュートが入りますし、アタックできる。ニックが無理しなくても、チーム全体でよりボールが動くようになっています」と篠山は攻撃の多彩さを誇る。

「チーム全体のボールムーブが昨シーズンとは全然違います。1度ではなく、2度3度のアタックで小さなズレを少しずつ大きくしていくことが徹底されている。それを12人全員が続けられる。今シーズンの好調の要因であり、良い手応えを得られています」

篠山竜青

「1試合の勝ちだけでなく、内容にもこだわっていく」

シーズン序盤に比べると、川崎は課題だったターンオーバーが確実に減ってきている。開幕当初、篠山はこう語っていた。「Jのようにあれだけ背が大きくてアスレチックで飛べる選手は、これまでの川崎にはあまりいないタイプで、ペリメーターの選手が彼へのダイブに対して合わせの感覚が追いついていません」

それが今は、着実に良くなってきている。その要因はシンプルに練習、実戦の積み重ねによるものだ。「バイウィークの時もあまり休まずに課題克服に向けて練習していました。(佐藤)賢次さんが引っ張ってくれて、チーム練習を地道に重ねてきたことで、少しずつJのような良いダイブをする選手にパスを通せるようになってきている。課題のターンオーバーのところも、練習から課題克服に向けて取り組んでいます」

年内はこれから平日開催も入るなどタフな日程が続くが、「この12月は天皇杯で勝ち抜くための12月と賢次さんからも言われています。チーム全体として1試合の勝ちだけでなく、内容にもこだわっていく。それはチームのビジョンです」と、結果と質の両方を妥協せずに追い求める。

だからこそ、篠山も今回の連勝に安堵することはない。「土曜日は接戦を勝ちきりましたが、勝負ところで3回くらいターンオーバーも出ました。相手が最後にテクニカルファウルを受けたことで勝ったようなものでした。勝ったらOKではなく真摯に向き合わないといけない」

そして、「自分たちのやるべきことをやれば勝てる。そういう自信をつけていくための12月にしていきたい」と、年内への意気込みを語る。これからいかに質の高い1カ月を過ごしていけるのか、そこが川崎が天皇杯で優勝できるかどうかを左右する。

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