3x3男子日本代表

日本の速い展開に「海外のチームは対応が難しい」

3人制バスケットボール『3×3』の男子日本代表は、18日から20日の3日間で強化合宿を行い、最終日となる今日の練習がメディアに公開された。

招集された10選手を2チームに分け、スクリージを主に行った今日の練習では、『3×3』特有のフィジカル色の強いバチバチのやり合いが見られ、本番と同様にタイムアウトを取るなど、練習とは思えない真剣勝負が繰り広げられた。

Bリーガーにとっては週末の試合の後の招集とあって、ディレクターコーチのトーステン・ロイブルは「身体的にはキツい、理想的ではないスケジュール」と、Bリーガーのコンディションを考慮しながらも、「3×3は5人制とは違う部分があり、その技術を保てるようにキャンプをやらないといけない」と、合宿の大切さを説明した。

今回のメンバーでは、198cmの永吉佑也が日本の最高身長となっている。ロイブルコーチは「日本のビッグマンは国際的に見ればビッグマンではない。世界と比べて常にサイズの問題がある」と指摘したが、「日本の特徴はスピード。かなり速いペースでやれていて、これは海外のチームは対応が難しいと思っている」と、自信をのぞかせた。

そして、ロイブルコーチは目標のメダル獲得にも自信を見せた。「アジアカップやワールドカップの戦いを経験し、世界との差はそこまで大きいとは思っていません。女子はU23がワールドカップで世界一になりました。今度は男子の番です」

3x3男子日本代表

落合知也「メダルを取ることに意味がある」

3×3のパイオニアとしてチームを牽引する落合知也は「新しい選手もいましたし、ケミストリーを大事にしました」と合宿を振り返る。また、このメンバーが持つポテンシャルの高さを実感しつつ、やはり3×3の経験値を高めることが大事と説いた。

「良いところは各個人が能力が高いこと。身体能力も高く、スキルもあります。足りないのは経験ですね。まだまだ可能性があるメンバーだと思いますし、3×3は経験が大事なので、場数を踏んでいけばもっと強くなるチームだと率直に感じました」

Bリーガーにとってはタフなスケジュールとなるが、今後は月に一回のペースで合宿を行っていくことになる。落合も「Bリーガーはシーズンと並行して大変な時期を迎える」と理解を示しつつ、「どれだけ質の高い合宿ができるか、どれだけオリンピックを意識してできるかだと思うので、それに向かってやっていきたい」と意気込みを語った。

男子代表はすでに開催国枠でのオリンピック出場が決まっており、オリンピックで最高のパフォーマンスをするための強化が求められる。落合も「メダルを取ることに意味がある。日本はメダルを狙える位置に十分にいると思っているので、メダルを取れるように一致団結して臨みたい」と覚悟を決めている。

スケジュール面での問題など、パフォーマンス以外でクリアしなければいけない課題もあるが、一つひとつの問題を解決し、メダル獲得に向けた最高の準備をしてほしい。