新潟アルビレックスBBが見せた『ホストチーム』の意地、ダバンテ・ガードナーが主役を演じてレバンガ北海道に競り勝つ

2017/09/02
Bリーグ&国内
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文=鈴木健一郎 写真=B.LEAGUE

負けられない新潟、パワフルなプレーで主導権を握る

アーリーカップ『東海・北陸』地区、初日の昨日は新潟アルビレックスBBが信州ブレイブウォリアーズに72-88で敗れる波乱があった。B1のチームがB2に敗れる下剋上、しかもホストチームである新潟が初戦を落としたことで、日曜のアオーレ長岡ではゲームを行わないという、『格好がつかない』形に。それだけに、せめて今日は地元ブースターの前で良いパフォーマンスを見せる必要があった。

5位6位決定戦の相手はレバンガ北海道。新潟はディフェンスが緩かった前日の反省を生かし、ダバンテ・ガードナーを中心にインサイドにボールを入れさせない堅守を見せる。北海道に攻撃の形を作らせず、第1クォーターだけで8つのターンオーバーを誘った。そしてオフェンスでは、こちらもガードナー頼みの攻撃から脱却。五十嵐圭のボールプッシュからアップテンポな展開を作り出す。

もっとも、ディフェンスは機能したがオフェンスはセカンドユニットになると走る展開が出せなくなり、得点が止まった。リードは保っているものの、引き離せずに33-26で前半を終える。それでも後半の立ち上がりから、遥天翼とガードナーが連続してインサイドの守備を強引にこじ開けて得点。43-33と点差を2桁に広げた。

このまま一気に流れに乗るかと思われたが、実際は逆の展開に。4連続でファストブレイクからの得点を許してたちまち1ポゼッション差に詰め寄られと、タイムアウトで流れを切ることができず、多嶋朝飛のバスケット・カウントで47-47の同点に追い付かれる。

インサイドを攻略できなかっただけで、ボールと足は動いていた北海道は、牧全、野口大介と難しいプルアップジャンパーを連続して決めて流れを作り、ここから先は追いつ追われつの展開に。それでも終盤、相手に主導権を奪われて大黒柱のガードナーを休ませなければいけない時間帯で、代役のジャレッド・バーグレンが攻守にハッスル。相手ディフェンスの裏を取る動きでパスを呼び込み、高確率で得点を重ねて苦しい時間帯を支えた。

ガードナーを軸に城宝や新外国籍選手もフィット

最終クォーター残り3分23秒、69-70と1点ビハインドの場面で新潟はガードナーを戻して勝負に出る。他の外国籍選手が踏ん張ったおかげで第3クォーターのラストプレーからここまで休むことのできたガードナーは、スピードとキレを取り戻していた。

残り1分55秒、ガードナーが外でフリーになる瞬間、五十嵐がすかさずパスを出す。この好機を逃さずガードナーが3ポイントシュートを決めて74-73と逆転。直後に多嶋の3ポイントシュート、こぼれ球を拾ったグレゴリー・ウィッティントンのゴール下の波状攻撃をバーグレンが辛抱強くしのぎ切る。そして次のポゼッションで、城宝匡史のアシストを受けた五十嵐がトドメの3ポイントシュートを決めた。その後のファウルゲームを無難に乗り切った新潟が、最終スコア84-78で勝利している。最終的には外国籍選手頼りの癖が出てしまった面もあるが、とにもかくにも地元ファンの前で1勝を挙げた。

ガードナーを擁する新潟とは対照的に、北海道はエースの西川貴之が抜けた穴が大きく、ここ一番で誰にチャンスを託すかが定まっていない印象。それでもウィッティントンとマーク・トラソリーニの『走れるビッグマン』を使うトランジションバスケットは垣間見られた。第3クォーターには30得点と爆発。司令塔の多嶋は「これぐらいの数字を残す力はチームとしてあります。うまく行かない時にいかにミスをしないか、シュートに持っていけるか、チームとしてどう攻めるかになるので、選手間でコミュニケーションを取って改善していける部分」と収穫を得られた様子だった。