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ケガについてバックスとギリシャの主張に食い違い

バックスのヤニス・アデトクンボがケガで欧州選手権を欠場することになった。その結果、バックスとギリシャの間に確執が生まれている。

ヤニスは今月末から始まる欧州選手権に、ギリシャ代表のエースとして出場する予定だったが、練習中に膝を痛めたことでバックスのトレーナーに欠場を勧められたという。ヤニスは自身のフェイスブックに「膝の痛みが引かず、もっと良くなる必要がある」と投稿。「これまでの人生で味わったことのない最大の失望だ」と悔しい気持ちを表現した。

ファンにとっては残念なニュースだが、話はそう簡単ではない。この発表後、ギリシャバスケットボール連盟が「組織的に仕組まれた陰謀」とバックスを非難したのだ。さらに地元テレビ局に「私たちはヤニスの足を十分にケアしてきたし、問題はなかった。バックスの言い分は真実ではない、何か別のことが起こっている」と語った。

だがNBAもバックスも黙ってはいない。「NBAとバックスは、NBA-FIBA契約のもと、適切な議定書をすべて順守してきた。ヤニスのケガは複数の検査で確認されており、その反対の提案は間違っている」とギリシャ側の主張を真っ向から否定した。

昨シーズンのヤニスはすべてのスタッツで前年度を上回り、平均22.9得点、8.7リバウンド、5.4アシストを記録。名実ともにバックスの顔となり、オールスターにも選出されている。そんなスーパースターの出場を願うギリシャと、NBA以外での活動でリスクを背負ってほしくないバックスの思惑が交差して今回の騒動が生まれた。

どちらか一方が嘘をついていることになる以上、平和的解決は難しいと思われる。何にせよ、選手やファンの納得がいくような真実の究明が求められる。