アルバルク東京

新潟の強力インサイドを抑え、主導権を握る

アルバルク東京が新潟アルビレックスBBをアリーナ立川立飛に迎えた開幕戦。A東京がディフェンスとリバウンドから主導権を握り、87-59で勝利した。

A東京は新潟の得点源となるニック・パーキンズ、ラモント・ハミルトンに容易にパスを入れさせず、ポストアップで押し込んで来ればダブルチームで対応。タフショットを強いてディフェンスリバウンドから速攻に繋ぎ、トランジションに持ち込めなくても田中大貴とアレックス・カークのピック&ロールからズレを作る緩急を付けたオフェンスでリードを作っていく。

インサイドを抑えられた新潟はボールを動かし、ピック&ロールでズレを作ろうとするものの、プレッシャーが激しく自分たちが受けたい位置でパスを受けることができずにセットプレーが機能しない。前半はほとんどの時間帯でA東京が主導権を握り、42-25とリードを奪った。

それでも後半、新潟は思うようにボールを持てないウイングからセンターへとオフェンスの起点を変えることでA東京のディフェンスをかわすように。柏木真介とパーキンズのピック&ロールからの展開、ハミルトンの3ポイントシュートで10点差まで追い上げる。

しかし、試合巧者のA東京はミラン・マチュワンに小島元基とセカンドユニットが3ポイントシュートを決めて、再び点差を広げていった。

アルバルク東京

力の差を感じさせられる一敗、新潟は挽回できるか

最終クォーター、A東京は各選手が集中を高めてプレーすることで新潟に付け入る隙を与えず。竹内譲次のスティールから小島の速攻、続いて小島の3ポイントシュート、続いてカークの連続得点で、早々に試合を決めてしまった。

A東京はザック・バランスキーがケガで欠場。9人でこの試合に臨んだが、プレータイムと役割を見事にシェアして、新潟に完成度の高さを見せ付ける形となった。

ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは「新潟のトランジション、ピック&ロール、外国籍選手を抑えることを意識していた。この試合のカギはディフェンスで、今日はそれができた」と、新潟の得意とするプレーを抑えたことが勝因だと語った。

新潟にとっては厳しい一敗。ハミルトンとパーキンズが抑えられてもオフェンスが停滞しないプレーの引き出しがなく、2人が苦しんでいるにもかかわらず引っ張らざるを得なかった。若い今村佳太が状況を打開しようとハッスルするも無得点と結果に繋がらず。個人能力、チームとしての完成度の両方でA東京に差を付けられた。明日の第2戦では流れを変えるきっかけを見いだせるだろうか。

10月5日のB1 7試合の結果

秋田81-58大阪
A東京87-59新潟
SR渋谷88-80千葉
島根58-72名古屋D
京都89-71滋賀
富山 – 三遠
琉球 – 三河