マーケル・フルツ

「次のステップはトレーニングキャンプ」

先日マジックが4年目のチームオプションを行使したマーケル・フルツは、胸郭出口症候群からの完全復活に向けてリハビリとトレーニングを続けている。

2017年のドラフト全体1位選手とはいえ、NBAで満足にプレーできていない選手に1230万ドル(約13億3000万円)という高額な契約を保証する決断を下したのは、マジックがフルツの復活を信じているからこそ。

球団は、これまでベールに包まれてきたフルツの練習動画をTwitterで公開。動画には接触プレーの練習、ウェイトトレーニング、シュート練習などをこなすフルツが収められている。現時点では2019-20シーズン開幕に間に合うかは分かっていない。ただ、来週から始まるトレーニングキャンプには問題なく参加できそうだ。

本人も、マジック公式サイトとのインタビューで「キャンプが楽しみ」と話し、「チームのファンのことが大好きだし、プレーで証明したい」と、復活に向けて意気込んでいる。

チームメートから『ハードワーカー』と絶賛されているフルツは、このオフも練習に明け暮れていたという。「食事内容も見直したし、コートでもフィニッシング、パス、あらゆる部分を練習してきた。あと、シーズンに向けてコンディショニングの部分にも力を入れてきたよ」

さらに、フルツは自分を信頼してくれているチーム、仲間のために力を尽くすことを約束。

「コートに立てば、やれることをやる。得点も決めるけど、ルーズボールだって取りにいくし、アシストでも貢献したいと思っているよ。とにかく良いプレーを決めたいんだ。プレーだけじゃなくて、ベンチでもチームメートを勇気づけて、みんなのために何かをしたい」

フルツ自身も、復帰時期については明言しなかった。だが、「自分のプレーが毎日できて、競い合えれば、他のことはどうにでもなる。それが個人としての目標」とコメント。聞き手から「今シーズンはプレーできると考えていい?」と聞かれると、「次のステップはトレーニングキャンプ。楽しみにしているよ」と答えた。

マジックファンも、フルツが1日も早くコートに帰ってくる日を、楽しみに待っている。