写真=Getty Images

ハーデンとの共存は「方法を見つけないといけない」

クリス・ポールは今夏、フリーエージェントになることもできたが、クリッパーズからロケッツへのトレードを求め、球団もこれを了承した。ロケッツへの移籍が決まってから初めてメディアの取材に応じたポールは、『The Undefeated』とのインタビューで、トレードについて語っている。

クリッパーズは、昨シーズンのプレーオフ1回戦でジャズと対戦し、第7戦までもつれる激闘の末に敗れた。この時点では移籍を「全く考えていなかった」とポールは言う。「あの時は、どうすれば勝てていただろうかとか、そういうことを考えていた。まさかクリッパーズで最後の試合になるとは思っていなかった」

その後、彼は自身の将来に向き合い、クリッパーズを離れることを決めた。「この6年間は素晴らしい歩みだったと思う。しかし、自分にとってだけではなく、チームにとっても変化が必要な時期だと感じた。周りからは『クリッパーズにハードルは超えられない』と言われたしね。変化が必要な時期と感じたんだ」

新シーズンからコンビを組むジェームズ・ハーデンからの勧誘があったという噂については、「確かに彼とは話をした」と認める。

「移籍が決まると仮定して話す時の彼の興奮ぶりがすごかったんだ。自分のことを最優先に考えていない、彼の無欲さが現れていた。何よりも大事なのは、彼が優勝を考えていることだった。彼は昨シーズン素晴らしい活躍を見せたが、それはすべて試合に勝つためだった。彼は『俺は勝ちたいんだ』と言っていたよ」

お互いにボールを保持してペースを作るプレースタイルが、ポールとハーデンの共存を難しくすると言われている。ロケッツの来シーズンの成否の鍵を握る連携について聞かれたポールは「上手くいく方法を見つけないといけない」と語った。

6年間プレーし、家族にとっても愛着のあるロサンゼルスを離れる決断を下したポール。来シーズンから始まる、新たな挑戦の結末に注目したい。