ジャレル・ブラントリー

「ファイナルでプレーするだけでは満足できない」

Bリーグファイナルゲーム1、長崎ヴェルカは琉球ゴールデンキングスに69-71で競り負けた。

レギュラーシーズンをリーグ最高勝率で終えた長崎は、チャンピオンシップに入ってもクォーターファイナルでアルバルク東京、セミファイナルで千葉ジェッツを相手に危なげなく連勝と破竹の勢いでファイナルまで到達。このままの勢いで創設5年目でのBリーグチャンピオンに王手をかけたいところだったが、あと一歩で敗れた。

長崎は得意の3ポイントシュートが30本中9本成功、フリースローは21本中わずか12本成功と、リーグ随一の得点力を誇るチームらしからぬオフェンスでの出来となった。だが、それでもわずか2点差での惜敗は、明日以降の巻き返しが十分に可能であることを示している。

長崎のジャレル・ブラントリーは、ゲームハイの22得点に加え6リバウンド2アシスト3ブロック1スティールを記録。いつも通り攻守にわたってチームを支えたブラントリーは「多くのフリースローを外しましたし、改善できるところはたくさんあります。これまでも逆境を乗り越えてきました」と、明日以降の巻き返しに自信を見せる。

そして、自身のプレーについて聞くと「僕は勝ちたい。自分のプレーがうまく行くのは良いことだけど、このチームにおける僕の仕事はバランスをとって支えること。だから勝つためには何だってやります」と、スタッツは全く気にしない。

今シーズンの長崎はイ・ヒョンシュン、スタンリー・ジョンソンに熊谷航など、新戦力が見事にはまったことが快進撃に繋がっている。その中で、ブラントリーは今シーズンがチーム3年目と、B1初年度から長崎に在籍している。

27勝33敗、26勝34敗と過去2年の苦しい思いも経験したブラントリーの長崎に対する忠誠心は深く、「ヴェルカは僕にとって家族です。僕の過去、現在、未来とすべてがこのチームにあります。ヴェルカは僕にとってすべてです」と語る。

そして、ファイナルに出ただけで満足することはできないと強調した。「チームがどれほど遠く離れた位置からファイナルにたどり着いたのか。そして、この舞台にいることがどれだけ重要なのかは分かっています。でも、ここでプレーするだけでは満足できません」

明日の試合、長崎にとっては負けたらシーズン終了となり重いプレッシャーがかかるが、ブラントリーはシーズンを通して緊張してプレーしてきたと言う。その理由はチームへの深い愛情からだ。「この1年ずっと緊張しています。それは、今がヴェルカにとってどれだけ重要か分かっているからです。ヴェルカのことを心から大切に思っています。だからこそ、それを失うかもしれないと思うと緊張するんです」

長崎への忠誠心にあふれたブラントリーにとって、このまま敗れてシーズン終了となるのは絶対に受け入れることのできない結末だ。家族と語るチームのため、明日の彼は今日以上のハードワークをし、勝利を届ける強い覚悟を持ってコートに立つ。