デマー・デローザン

来シーズンの契約は部分保証、キングス退団が濃厚

キングスは現地4月7日のウォリアーズ戦で、ビハインドを覆して第4クォーターに接戦に持ち込むも、最後に突き放されて敗れた。フリースローを与えた結果の逆転負けが「故意に負けたのではないか」と疑われてリーグの調査が行われたが、結果は『シロ』だった。

これはキングスにとってはそそがなければいけない汚名だった。3月の時点でキングスを率いるダグ・クリスティは「故意に負けることはない。それが私のバスケへの敬意だ」と語っており、実際にこの1カ月で7勝9敗と成績は持ち直している。そして現地4月10日のウォリアーズとの再戦では、124-118で競り勝った。

主力にケガ人が相次ぐ状況で若手中心のラインナップになっているが、2年目のデビン・カーターが29得点を記録し、ステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンを擁するウォリアーズを破った。

ホーム最終戦となったこの日、5日前のクリッパーズ戦でNBA通算得点ランキングでオスカー・ロバートソンを抜いて16位となったデマー・デローザンを称えるトリビュート映像が流された。

キングスに加入して間もない2024年12月に、デローザンは通算得点を2万4000に乗せてNBA歴代30位となった。そこからの2シーズンで数字は積み上がり、今は2万6711得点となっている。勝てないチームにいるために過小評価されているが、この2シーズン連続で77試合に出場しており、タフネスぶりは衰えていない。

残念ながらハムストリングに痛みを抱え、ホーム最終戦もシーズン最終戦(敵地でのトレイルブレイザーズ戦)も欠場となる。だからこそキングスは、ここでファンとデローザンが別れの挨拶をかわす場を設けた。

デローザンは2024年オフにサイン&トレードでブルズからキングスに移籍した。2024年から始まる3年7400万ドル(約110億円)の契約だが、来シーズンの3年目は1000万ドル(約15億円)だけの部分保証で、今オフにはこの契約が破棄される見込みだ。デローザンは36歳になった今も強豪でプレーするだけの力を保っており、キングスは再建に入る。明言はされていなくても、彼のキングスでの挑戦はここまでとなる。

「どんな形であれ、自分の努力が称えられることには感謝の気持ちしかない。素晴らしい出来事だった」とデローザンはトリビュート映像を流したキングスの粋な計らいに感謝した。

「キングスに来てプレーする機会を得られたことは、僕にとって本当に大きな意味を持つ。僕が多くの試合に出場するのは、その一つひとつが本当に貴重な機会だと考えているからだ。僕は何もないところからバスケで這い上がり、17年もキャリアを続けられている。それはいくら感謝しても足りないほど恵まれたことなんだ」

しかし、デローザンの旅における『キングスの章』はこれで終わる。退団するとは明言しなくても、サクラメントのファンを称える彼の言葉は別れの挨拶だ。

「ここはいつも情熱に満ちていて、真剣にバスケを愛している。今シーズンはキングスにとって厳しい年になったけど、それでも会場に来て熱心に応援することに変わりはなかった。今日も勝敗に関係なく立ち上がって選手たちを後押するファンの姿を見られて良かった。チームとして成功を収められればもっと良かったけど、ここでバスケをプレーする機会を得られたのは素晴らしいことだった」