マブスが大幅な年俸減額をノビツキーに迫る可能性も?
来シーズンも現役続行を明言しているマーベリックスのダーク・ノビツキー。マブスとの契約をあと1年残しており、本人は『生涯マブス』を貫く意向だが、ここに来て去就が不透明になっている。
『Mavs.com』の取材にノビツキーはこう語る。「僕についてチームがどう選択するのか、まだ連絡を受けていない。オーナーのマーク・キューバンが休暇中だから、彼が戻ってから話し合う。今のところ、方向性が変わるとは思わないけれどね」
ただ、本来であればこの時期に契約問題は片付いていてもいい。マブスが迷っているのだとしたら、問題はノビツキーの年俸にある。ノビツキーに対する来シーズンのチームオプションは、年俸2500万ドル(約27億円)。昨シーズンも平均2桁得点を記録するなど、まだまだスコアラーとしての能力は健在だが、マブスとしてはベテランへの出費はできるだけ抑え、新戦力に資金を回したいのが本音だろう。
マブスは、ペリカンズからフリーエージェントになるドリュー・ホリデーの獲得を検討しているとも噂されている。話し合いの席で、仮に大幅な減額をノビツキーに提示したとしても、『チームファースト』のノビツキーなら了承するに違いない。その一方で、来シーズンを最後に引退する可能性が高い功労者に対し、オーナーのキューバンは、『引退ボーナス』として可能な限り高額な条件を提示してあげたいとも考えているはず。
もしマブスとの交渉が決裂したとしても、ノビツキーを欲しがるチームは少なくない。だが、過去に移籍する可能性があったにもかかわらず『マブス愛』を貫き、2011年の球団初優勝に貢献したノビツキーが、他チームのジャージーを着てプレーする姿は想像し難い。
何はともあれ、今後の話し合いが上手くまとまり、ノビツキーがモチベーション十分で新たなシーズンを迎えることを願うばかりだ。