「リーグの強豪とも渡り合える力をつけていることを誇りに思っています」
4月4日と5日、サンロッカーズ渋谷はホームでシーホース三河と対戦。第1戦は最大リードがともに6点と、終始拮抗したが終盤に失速し68-73で敗れた。翌日の第2戦はコンディション不良で田中大貴を欠き、第3クォーターに17点のリードを追いつかれたものの、第4クォーターに一挙31得点の猛攻を仕掛けて94-84で勝利した。
ゾラン・マルティッチヘッドコーチは「非常にタフでした」と一言言った後に試合を総括した。「直近の5試合のうち4試合が1〜2ポゼッション差での敗戦。チーム全員が精神的にきつい状況でしたが、そこから選手たちがカムバックしてくれたことを誇りに思います。追いつかれた時も集中力を切らさず、最後は突き放すことができました」と選手たちを称賛した。
替えのきかぬ大黒柱であるジョシュ・ホーキンソンは、この日チームハイの26得点を挙げたディディ・ロウザダに次ぐ21得点を記録し、7リバウンド5アシストと獅子奮迅の活躍。ゾランヘッドコーチがゲーム1後に、選手一人ひとりと膝を突き合わせて「僕らはできる」、「小さなことを変えれば勝てる」といった言葉で背中を押した効果もあってか、「チームには素晴らしいエネルギーがあり、試合を通して集中力も非常に高かったです」と話した。
今シーズンに限った話ではないが、ホーキンソンは攻守にわたって類まれなる献身性を備えるビッグマンだ。2023-24シーズンにSR渋谷に加入し、優勝候補の一角と目されつつもチャンピオンシップ(CS)進出を逃し、3年目の今シーズンも、2シーズン連続でヘッドコーチが途中解任されるというチーム状況に翻弄された。ここまで20勝29敗と思うような結果を残せていないが、ホーキンソンは全試合に出場し、平均30分超と長くコートに立ち、モチベーションを切らすことなくコートで全力を尽くしている。
高値安定のパフォーマンスを続けてもチームが勝てなければフラストレーションは溜まるもの。そしてそれがプレーに悪影響を及ぼすこともある。ただ、ホーキンソンはプレーに波がない。何故そのようなプレーを続けられるのか、彼は「自分自身で設定している個人のスタンダードの問題だと思います」と答えた。
「相手が誰であれ、どんな試合であれ、私は自分自身だけでなく、このチームを代表して戦っているという意識があります。私には自分に課している高い基準があり、それは何があっても決してあきらめないこと、そしてどんな状況でも最後まで戦い抜くことです。それは私がどのチームにいようと大切にしたい姿勢です」
レギュラーシーズンは11試合を残しているが、SR渋谷のチャンピオンシップ進出の可能性はすでに閉ざされている。ただ、ホーキンソンは自分たちの歩みに自信を持っている。
「もちろんCSやワイルドカードを争える状況だと良かったとは思いますが、私たちは自分たちでコントロールできない状況が多々ある中、一試合一試合向上することに集中してきました。シーズン序盤は落とすべきでなかった試合もありましたが、最近は三河や琉球(ゴールデンキングス)といったCSレベルのトップチームに対し、勝利まであと一歩というところまで来ています。リーグの強豪とも渡り合える力をつけていることを誇りに思っています」
上向きのチームを引き続き牽引する存在として、ホーキンソンは力を込めて言った。「タフな状況が続いていますが、あきらめるつもりはありませんし、残りの試合もこのチームのメンバーと共に最後まで戦い抜きたいと思っています」
