EASL

宇都宮ブレックスの優勝で幕を閉じた東アジアスーパーリーグ(EASL)2025-26シーズン。昨年大会に引き続き、日本メディアにて、ファイナルズの1stチームをそれぞれ選出した。

※選出対象はファイナルズ進出の6クラブ。1クラブあたりの選出人数の上限は設けず、オン・ザ・コートルールとポジションはフリーとしている。

【選出者】 BTALKS 市来健

D.J・ニュービル D.J.Newbill
日本・宇都宮ブレックス(優勝)#25/193cm/PG
準々決勝ではトラップDFに対し素早いパス展開で流れを生み出し、準決勝では勝負強い3Pシュートで大逆転劇を演出。決勝では前半3ファウルにも動じず、スマートなプレーで自身をコントロール。3試合通じて「総合力」の高さを証明し、MVP級の存在感を放った。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ニュータイペイ(台湾)
20得点、3リバウンド、6アシスト
準決勝vs 琉球(日本)
29得点、8リバウンド、9アシスト、
決勝vs 桃園(台湾)
21得点、4リバウンド、8アシスト

高島紳司 Shinji Takashima
日本・宇都宮ブレックス(優勝)#12/191cm/SG
わずか1年前、「自分がコートに立たない方がいい」と自信を失っていた男は、代名詞のスッポンDFに加え、飛び込みリバウンド、高確率の3Pシュートでチームを救った。特にキャリアハイとなったファイナルの6本は圧巻。シャンパンファイトで語った「メンタルの成長」こそ、BREXの進化を象徴していた。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ニュータイペイ(台湾)
6得点、3Pシュート(2/4)
準決勝vs 琉球(日本)
10得点、3オフェンスリバウンド、3Pシュート(2/6)
決勝vs 桃園(台湾)
18得点、3Pシュート(6/11)

ルー・チュンシャン LU Chun-Hsiang
チャイニーズ・タイペイ・桃園パウイアンパイロッツ(準優勝)#69/188cm/G
EASLではお馴染みとなった好敵手。上背はないもののドライブのキレは抜群で、ブロックを交わしながら決め切るシュートスキルは「美しさ」さえ感じさせる。ベスト4が集結した会見直前には、Bリーグ勢に日本語で挨拶するチャーミングな一面も。彼がいるから、EASLが盛り上がる。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ソウルSK(韓国)
12得点、2リバウンド、3アシスト
準決勝vs A東京(日本)
13得点、4リバウンド、3アシスト
決勝vs 宇都宮(日本)
15得点、2リバウンド、3アシスト

アレックス・カーク Alex Kirk
日本・琉球ゴールデンキングス(3位)#53/211cm/C
ショートロールからのミドルジャンパー、伝家の宝刀・フックシュートはいまだ錆びつかない。3決当日の朝に第2子が誕生したが、1秒でも早く駆けつけたい気持ちを抑え、チームの勝利に全力を尽くした。強くてかっこいいパパの存在無しでは、激闘を制することは難しかったかもしれない。おめでとう!
【大会キースタッツ】
準決勝vs 宇都宮(日本)
23得点、9リバウンド、2アシスト
3位決定戦vs A東京(日本)
13得点、4リバウンド、3アシスト、2スティール

ブランドン・デイヴィス Brandon Davies
日本・アルバルク東京(4位)#0/208cm/C
3決のみの出場だったが、琉球の強力なインサイド陣に対し、ミドルレンジ・アウトサイドと多彩な得点パターンで対抗。味方を生かすプレーにも長け、献身的なリーダーシップも発揮。このスタッツでも、実力の半分にも満たないのではと思わせる底知れなさに、ホンモノの片鱗を感じた。
【大会キースタッツ】
3位決定戦vs 琉球(日本)
25得点、3リバウンド、1アシスト、3ブロック

EASL
【選出者】フリーランスライター永塚和志

D.J・ニュービル D.J. Newbill
日本・宇都宮ブレックス(優勝)#25/193cm/PG
味方を指揮する「ファシリテーター」に徹する試合もあれば、個の力量で逆転勝利を選出した試合もあるなど、相展開に応じていずれにしても相手に悪夢をもたらした。MVPはチームメートの比江島慎に譲ったもののBリーグと同様、EASLでも最高の選手だった。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ニュータイペイ(台湾)
20得点、3リバウンド、6アシスト
準決勝vs 琉球(日本)
29得点、8リバウンド、9アシスト、
決勝vs 桃園(台湾)
21得点、4リバウンド、8アシスト

グラント・ジェレット Grant Jerrett
日本・宇都宮ブレックス(優勝)#34/208cm/PF
相手の流れを切るシュートをいくつも決め、チームの初優勝に寄与した。マカオでの3試合で平均35分以上プレー。準決勝で琉球戦では37分近く出場したため、試合後には勝利の喜びよりも「疲れた」という言葉が漏れ出たが、顔には充足の笑顔が浮かんでいた。
【大会キースタッツ】
準決勝vs 琉球(日本)
29得点、7リバウンド、4アシスト
決勝vs 桃園(台湾)
11得点、3リバウンド、4アシスト

比江島 慎 Makoto Hiejima
日本・宇都宮ブレックス(優勝)#6/191cm/SG
決勝戦は1Qだけで3Pを4の4。これまでの国内外での試合でと同様、大舞台で勝利を手繰り寄せるプレーぶりでEASL 王座とFinals MVPを手繰り寄せた。スター然としたところのない比江島は、再びコート上でのプレーで自身がスターなのだと語った。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ニュータイペイ(台湾)
7得点、6リバウンド、5アシスト
準決勝vs 琉球(日本)
14得点、3リバウンド、8アシスト
決勝vs 桃園(台湾)
19得点、3リバウンド、3アシスト

ウィリアム・アルティノ
台湾・桃園パウイアンパイロッツ(準優勝)#31/210cm/C
タフな形からの得点時などは腹の底から大声を出して自らと味方を鼓舞した。準決勝のアルバルク戦で桃園はペイント内からチームで70得点、セカンドチャンスから21得点を記録したが、7本のオフェンスリバウンドをもぎとったアルティノの存在感が際立った。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ソウルSK(韓国)
10得点、7リバウンド、2アシスト
準決勝vs A東京(日本)
10得点、11リバウンド
決勝vs 宇都宮(日本)
18得点、8リバウンド、4アシスト

ルー・チュンシャン LU Chun-Hsiang
台湾・桃園パウイアンパイロッツ(準優勝)#69/188cm/G
力強いドライブは1対1で守ることはかなり難しく、代表戦でも日本を苦しめている。アルバルクの安藤周人は桃園のレイアップのフィニッシュ力について言及していたが、それはジャンシャンのことが念頭にあったに違いない。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ソウルSK(韓国)
12得点、2リバウンド、3アシスト
準決勝vs A東京(日本)
13得点、4リバウンド、3アシスト
決勝vs 宇都宮(日本)
15得点、2リバウンド、3アシスト

EASL
【選出者】フリーランスライター 長嶺真輝

D.J・ニュービル D.J Newbill
日本・宇都宮ブレックス(優勝)#25/193cm/PG
とにかくプレーの波が少ない。EASLの独特な笛にも動じない。一発勝負の土壇場で淡々と得点するスキルセットと強靭なメンタルは、相変わらず「どう止めるの?」というレベル。MVPに選ばれると思っていた。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ニュータイペイ(台湾)
20得点、6アシスト、3リバウンド
準決勝vs 琉球(日本)
29得点、9アシスト、8リバウンド
決勝vs 桃園(チャイニーズタイペイ)
21得点、8アシスト、4リバウンド

高島紳司 Shinji Takashima
日本・宇都宮ブレックス(優勝)#12/191cm/SG
短期決戦を制するためには“Xファクター”が必要。それが高島だった。ファイナルの3Pシュート6発は見事。日本人屈指の3&Dプレーヤーと言える域に、また一歩、大股で近づいた。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ニュータイペイ(台湾)
6得点、3Pシュート2本成功
準決勝vs 琉球(日本)
10得点、3オフェンスリバウンド、3Pシュート2本成功
決勝vs 桃園(台湾)
18得点、3Pシュート6本成功

アレック・ブラウン Alec Brown
台湾・桃園パウイアンパイロッツ(準優勝)#21/216cm/C
シュートレンジが広く、ブロックが上手い万能型ビッグマン。桃園の素早いトランジションや良好なスペーシングを支え、2シーズン連続準Vに貢献した。全体的に、以前琉球に所属したキム・ティリに似てる。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ソウルSK(韓国)
16得点、9リバウンド、3アシスト
準決勝vs A東京(日本)
18得点、14リバウンド、7アシスト、3ブロック、2スティール
決勝vs 宇都宮(日本)
8得点、6リバウンド、4アシスト、1ブロック、1スティール

岸本隆一 Ryuichi Kishimoto
日本・琉球ゴールデンキングス(3位)#14/176cm/PG
積極的なペイントアタックで琉球のオフェンスを活性化させた。時折笑みを浮かべ、大一番を“楽しんでいる感”も満載。桃園エースのルー・チュンシャンは、岸本の精神面を含めて「本当に素晴らしい選手」と激賞した。
【大会キースタッツ】
準決勝vs 宇都宮(日本)
16得点、6アシスト、2スティール
3位決定戦vs A東京(日本)
8得点、3アシスト、1スティール

セバスチャン・サイズ Sebastian Saiz
日本・アルバルク東京(4位)#11/205cm/PF
得点、リバウンド、スクリーン、カバーディフェンス…。獅子奮迅の活躍で、ライアン・ロシターを欠くA東京を支え続けた。3決ラストのファンブルは悔やまれるが、サイズの献身性があってこその大接戦だった。
【大会キースタッツ】
準決勝vs 桃園(台湾)
13得点、8リバウンド、2アシスト
3位決定戦vs 琉球(日本)
21得点、7リバウンド、2アシスト

EASL
【選出者】 バスケットボールキング 藤田皓己

D.J・ニュービル D.J. Newbill
日本・宇都宮ブレックス(優勝)#25/193cm/PG
得点源、起点、中継役としても随所に違いを見せつけ、クラブ史上初優勝の原動力となった。ファイナルズの3試合では、チーム内最多となる平均23.3得点、7.7アシスト、3Pシュート成功率53.8%(14/26)を記録。中国メディアからのラブコールに対し“Utsunomiya BREX is my home.”と返答した一幕も、今大会のハイライトの一つだった。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ニュータイペイ(台湾)
20得点、3リバウンド、6アシスト
準決勝vs 琉球(日本)
29得点、8リバウンド、9アシスト、
決勝vs 桃園(台湾)
21得点、4リバウンド、8アシスト

グラント・ジェレット Grant Jerrett
日本・宇都宮ブレックス(優勝)#34/208cm/PF
ニュービルと共にオフェンスをけん引し、優勝に欠かせない柱として君臨した。ハイペースな攻防となった激闘の中でも、要所で3Pシュートを沈め、平均22.3得点と宇都宮を勢いづける活躍。内外問わず相手のディフェンスを崩す得点源として、その実力を遺憾なく発揮した。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ニュータイペイ(台湾)
27得点、12リバウンド、3アシスト
準決勝vs 琉球(日本)
29得点、7リバウンド、4アシスト
決勝vs 桃園(台湾)
11得点、3リバウンド、4アシスト

アレック・ブラウン Alec Brown
台湾・桃園パウイアンパイロッツ(準優勝)#21/216cm/C
身長216cmという圧倒的なサイズを持ちながら、柔らかなシュートタッチも披露し、準々決勝で16得点9リバウンド、準決勝で18得点14リバウンドを記録。対戦相手の前に、高くそびえ立つ壁として立ちはだかった。堂々たる立ち振る舞いも相まって、コート上での存在感は今大会屈指。対戦するチームにとっては大きな脅威となった。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs ソウルSK(韓国)
16得点、9リバウンド、3アシスト
準決勝vs A東京(日本)
18得点、14リバウンド、7アシスト、3ブロック、2スティール
決勝vs 宇都宮(日本)
8得点、6リバウンド、4アシスト、1ブロック、1スティール

アレックス・カーク Alex Kirk
日本・琉球ゴールデンキングス(3位)#53/211cm/C
準決勝ではガード陣との息の合った連係で得点を量産。インサイドの要としての揺るぎない存在感と頼もしさは、激戦が続くアジアの舞台でも健在であり、屋台骨としてチームを力強く支え続けた。3位決定戦の当日にお子さんが誕生したなか、コート内でもプロフェッショナルとして完璧な活躍を見せた。おめでとうございます!
【大会キースタッツ】
準決勝vs 宇都宮(日本)
23得点、9リバウンド、2アシスト
3位決定戦vs A東京(日本)
13得点、4リバウンド、3アシスト

シナ・バヘディ Mohammadsina Vahedi
台湾・ニュータイペイ・キングス(5位)#3/185cm/G
純粋なベスト5という企画からは逸れてしまうかもしれないが、短時間でインパクトを残したプレーヤーも紹介したい。宇都宮との準々決勝で第2クォーター開始早々に負傷退場するアクシデントに見舞われた25歳のイラン代表選手。マッチアップした高島紳司を一瞬で振りきり、鋭いドライブで守備網を切り裂く姿は、宇都宮にとって脅威となったはずだ。「もしあのまま出場していたら…」と思ってしまうような存在感。またいつか活躍する姿を楽しみに待ちながら、回復を祈ります。
【大会キースタッツ】
準々決勝vs 宇都宮(日本) ※スタッツ記載なし