
カニングハム不在でもデイニス・ジェンキンズが活躍
ほとんどの時間帯でピストンズがリードする展開ではあったが、クラッチタイムに入った時点で差を詰めていたレイカーズは逆転勝利を信じて疑わなかっただろう。チームは9連勝中で、こういう接戦をことごとく競り勝ってきた。ピストンズはケイド・カニングハムを欠いており、先のマジック戦でのテクニカルファウルにより累積で出場停止になるはずだったルカ・ドンチッチは、それが相手のゴガ・ビタゼによる家族を侮辱する内容が発端だとする異議申し立てが通り、プレーできていた。
実際、第3クォーター序盤の最大16点ビハインドからレイカーズは猛烈な巻き返しを見せており、残り30秒でオースティン・リーブスのフローターショットにより逆転に成功した。
カニングハムが攻守の中心となるチームにおいて、エースの戦線離脱は大きな影響を及ぼすはずだが、この場面でもピストンズは自信を失っていなかった。デイニス・ジェンキンズがリーブスを狙ってアタックし、決して簡単ではないベースラインジャンパーを沈めてリードを奪い返す。
「あの場面での僕の役割はペイントに切り込んでチャンスを作ることだ。ミスや悪い流れを引きずることなく、ただ自分の仕事に集中しようとした。今のNBAでミドルレンジのシュートはあまり好まれないけど、自分本来のスタイルを曲げずにプレーすることのほうが大事だ。僕にとってあそこは得意な位置であり、練習と同じシュートを打ったまでさ」とジェンキンズは言う。
ジェンキンズはその後、失敗できないフリースロー4本もきっちり沈めて、キャリアハイの30得点を記録。ピストンズを率いるJ.B.ビッカースタッフはジェンキンズのプレーを「もう驚きはしないよ。チャンスを与えられれば必ず結果を出す。こういう勝負どころでチームに勝ちを引き寄せる方法を見つけ出す」と称えた。
UNREAL perimeter defense from Jalen Duren seals a THRILLER 🚨
— NBA (@NBA) March 24, 2026
Pistons: 113
Lakers: 110 pic.twitter.com/diXCp6GIbi
その後、レイカーズには2度のポゼッションがあった。いずれもドンチッチのアイソレーションを選択したが、最初はケビン・ハーターが粘り強くチェックしてシュートを落とさせ、ジェイレン・デューレンがディアンドレ・エイトンをがっちりとボックスアウトしてリバウンドを確保する。3点差となった最後の攻めでドンチッチは、3ポイントシュートを狙いつつファウルを誘ったが、スイッチしてマークに付いたデューレンがその動きに惑わされずに耐えきった。
ドンチッチには32得点を許したものの、フィールドゴール29本中成功11本とピストンズのディフェンスに苦しめられた。試合を通じてマークを担当したアサー・トンプソンを筆頭に、最後のハーターとデューレンも含めて、ディフェンスの集中力が光った。
ビッカースタッフは「ディフェンスでしのぎきる自信があった」と胸を張る。「ウチにはフィジカルに戦える様々なディフェンダーが揃っている。フィジカルに行け、3ポイントシュートは打たせるな、スイッチのコミュニケーションを徹底しろ、という3つの指示を完璧に遂行してくれた」
カニングハム離脱後の3試合で3勝。特にこの1週間で平均42.3得点を記録し、西カンファレンスの週間最優秀選手に選出されたばかりのドンチッチを抑え、9連勝中のレイカーズに競り勝ったことは大きな自信となる。ビッカースタッフはこう語った。「我々は単にロッカールームに集まった選手の集団ではなく、本当の意味での『チーム』なんだ。恐れを知らず、チームのアイデンティティを信じて戦える質の高い選手が揃っているよ」