ダンクで膝を痛めた後に再びダンク、その後に交代

現地3月15日、バックスはホームでペイサーズに134-123の勝利を収めた。ただ、試合中にヤニス・アデトクンボが膝を痛めるアクシデントが起きている。

第3クォーター残り4分を切ったところで、ヤニスは相手ディフェンス2人が待ち構えるゴール下へのドライブを選択。スピンムーブからジェイ・ハフをかわしてダンクを決めたのだが、その着地で左膝を伸ばした。試合はそのまま進み、ペイサーズの攻めを食い止めたチームメートが、膝の具合を確認して立ち上がったヤニスにロングパスを送る。ここでヤニスはもう一度ダンクを披露した。

交代を命じられたヤニスは、ベンチ脇で身体を動かしてコートに戻ろうとしていた。一度はトレーナーにうながされてロッカールームへと下がるも、再びコートに繋がるトンネルまで来てスタッフと議論した。「プレーできる」と言うヤニスと、「その必要はない」というスタッフの意見は噛み合わなかった。結局、彼はベンチに戻ってチームメートを応援することになった。

「左膝の過伸展だと思う。映像は見ていないけど、見なくても分かる」とヤニスは言う。「チームドクターとトレーナーと話し合い、僕は試合に戻りたかったけど、リスクが大きすぎるからと許可されなかった。チームは13点とか15点リードしていて、『それだけの価値はない』と言われて納得するしかなかった」

「僕にとってはどんな試合にも価値がある。コートに立つどの瞬間も特別なモノだし、特に今は自分のリズムを取り戻しかけているところだからプレーしたかった。でも、そんな時こそ周りの意見には耳を傾けなければいけない。僕自身は最後までプレーできると感じていたけど、信頼しているスタッフから『それは賢明ではない』と言われたら従うよ」

今シーズンのヤニスは右ふくらはぎの肉離れを2度、左足内転筋の肉離れを負っており、直近では左足首の捻挫もあった。ケガの連鎖にフラストレーションを感じるのは当然のこと。その彼の気持ちを落ち着かせたのは、コート上での仲間たちの戦いぶりだった。

「スタッフと話している時には見られなかったけど、ベンチに戻って最初に気付いたのはボールがよく動いていたことだ。僕に代わって出たボビー(ポーティス)をポストにボールを集め、ボビーも良い判断ができていた。GH(ギャリー・ハリス)の3ポイントシュートが決まり、TP(トーリアン・プリンス)も2本決めた。(カイル)クーズマがチャンスメークして、ライアン(ロリンズ)も彼らしいプレーでチームを引っ張っていた。守備でも一人ひとりがプライドを持って頑張っていた」

バックスの戦績はいまだ上向かず、ここ10試合でようやく2勝目。エースの責任としてチームを引っ張ろうとするヤニスの意欲は買えるが、勝ち試合で無理をするのは『賢明ではない』というスタッフの意見も理解できる。

「今日は家に帰って寝るよ。明日の朝に起きて、少しトレーニングをしてみて違和感があればそこから考える。今日は特に気になるような感じではない。自分の身体を信頼しているよ」とヤニスは語った。