
ディフェンスとリバウンドを徹底して連勝
3月15日、群馬クレインサンダーズは、アルバルク東京をホームに迎えて対戦した。前日の第1戦は92-66で完勝。続くこの試合でも前半からリードを築き、78-54で連勝を収めた。
試合後、群馬のカイル・ミリングヘッドコーチは次のように試合を振り返った。「『昨日に引き続き、一貫性を持ってプレーしよう』と試合前に話しました。リーダーたちが良い姿勢を見せてくれて、それを見習ってチーム全体がついて行ってくれたので、連勝に繋がりました。A東京さんのようなリーグの中でも最もフィジカルなチームに対してはリバウンドが重要です。やってほしいことを選手がしっかりと遂行してくれました」
その言葉の通り、群馬が重要視するディフェンスとリバウンドによる勝利だった。チームで連動して激しくディフェンスを行い、A東京にタフショットを打たせ続け、確実にディフェンスリバウンドを回収した。A東京に与えたオフェンスリバウンドは3本のみ。その結果、A東京を今シーズン最少得点となる54点に抑え込んだ。
インサイドで奮闘を見せたのが、現役ドイツ代表のヨハネス・ティーマンだ。この試合では13得点8リバウンド3アシスト2スティールを記録。決して派手なプレーヤーではないが、献身的にチームを支え続けた。
ティーマンはディフェンスとリバウンドに全員が意識を向けてできたと試合を振り返る。「チームとして良いディフェンスを遂行することにとても集中していました。リバウンドにも全員がフォーカスしていました。特にディフェンスリバウンドは改善しなければいけないポイントでした」
そして、ディフェンスリバウンドを遂行できた要因を続ける。「ビッグマンだけでなく、ガード陣もしっかりボックスアウトして、相手にオフェンスリバウンドを取らせないようにしていました」
A東京は現在、ライアン・ロシターが欠場中だが、セバスチャン・サイズやブランドン・デイヴィスといった強力なインサイド陣を擁する。「AJ(エージェー・エドゥ)やケリー(・ブラックシアー・ジュニア)、トレイ(・ジョーンズ)、そして自分も含めて、みんなで対応することができました」とティーマンが言う通り、全員がチームディフェンスを遂行することで、A東京のインサイドを封じてみせた。

「ホームで3ポイントを決めていなかったのでイジられていた」
ディフェンスとリバウンドで流れを作り勝利に結びつけた一方で、ティーマンはオフェンスでも躍動を見せた。群馬はこの試合では得点源である3ポイントシュートが成功率19.2%と低調だったものの、2ポイントシュートを高確率で決めた。ティーマンはポストアップから起点となり、周りの選手を生かすプレーを何度も見せた。
「ボールムーブはとても良かったです。自分が1on1で攻める場面もありましたが、チームとしてディフェンスを崩すプレーが作れていました。他の選手もうまく使うことができましたし、常にオフェンスのバランスを考えてプレーしています」
さらにチームを勢いづけるプレーも飛び出した。第2クォーター終了間際、左コーナーでボールを受けたティーマンは3ポイントシュートを放ち、見事に沈めた。ボールがリングを通り抜け、前半終了のブザーが鳴り響くと、ティーマンは珍しく感情を爆発させて吠えた。
「入ったときは本当にうれしかったです。しかも大事な場面だったので、なおさらでした。実はホッとした気持ちもありました。というのも、まだホームで3ポイントを決められておらず、それをチームメートにイジられていたので(笑)。でも、そういう雰囲気の中でプレーするのも楽しかったです」とあの場面を振り返り、チームメートとの関係性を明かした。
ティーマンは、11月に脳しんとうと診断されて戦線離脱。1月末に復帰したが、ここまで22試合出場と苦しいシーズンを送ってきた。欠場が続いていたからこそ、今後に向けて強い思いがあると意気込む。
「自分にとって一番重要なのは、チームの勝利です。長い間、コートから離れていましたが、戻ってこられて単純にうれしいですし、チームを助けられているのが喜びです。シーズン終盤に向けてチームの後押しができるよう全力を尽くしていきます」
群馬は今節を終えて、28勝16敗で東地区5位。今節の連勝で順位こそ変わらないものの、チャンピオンシップ進出圏内まで1ゲーム差と迫った。2週間のブレイクを経て、次節は西地区の強豪である名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦するが、ティーマンに気負いや不安はない。
「素晴らしいチームであるA東京に連勝できたことを誇りに思います。次に向けてできることをすべてやり、再びトップチームに勝てることを示したいです。アウェー戦なので簡単ではないと思いますが、この週末で自信を得ることができました。私たちなら勝てると確信しています」