
「ディフェンスの小さいミスの修正を徹底できていない」
バスケットボール女子日本代表は『FIBA女子ワールドカップ2026予選トーナメント』の第3戦で開催国トルコと対戦。日本は前半をリードして終えたが、後半に入ると相手のアジャストに対応しきれず徐々にトルコのペースに。得意の3ポイントシュートで、なんとかくらいついていくが、ここ一番での遂行力に欠けることで67-75と競り負け、痛恨の3連敗を喫した。
日本は初戦のハンガリー戦、第2戦のオーストラリア戦に比べると攻守ともに内容は良くなっているが、それでも勝利には届かなかった。初戦から3試合連続で第4クォーター残り4分の時点で2ポゼッション以内と接戦を演じているが、勝ち切れない要因をキャプテンの宮澤夕貴は「ディフェンスだと思います」と語る。
「ディフェンスの小さいところのミスが積み重っていて、そこの修正をチームとして徹底できていないです。アジアではそれでも勝てるかもしれないですが、世界を相手にすると勝てないのが現状だと感じています」
この試合でも連続16失点を喫したように、一度相手の勢いに飲まれるとそれを止め切れていない。その理由もディフェンスにあると、宮澤は続ける。「ランをされる時は、ディフェンスのルールを守りきれていないです。すべてを守るのは難しいですが、そこはスマートに同じプレーを2回やられないとか、アジャストをしていかなければいけないです」
この試合、宮澤は11得点4リバウンドを記録。3ポイントシュートを3本沈めると、守備でもトルコのエースであるWNBA選手のケネディ・バークに粘り強いディフェンスを見せていた。だが、本人は納得できない内容だったという。
「積極的に3ポイントシュートを打ったところは良かったと思います。ただ、ディフェンスの部分で試合序盤に22番の選手(バーク)がホットなのに寄り過ぎたり、自分が下がったことで3ポイントシュートを2本決められて乗せてしまいました。ゴール下でもやられたところはありました」

「みんながボールを見て動きが止まっていました」
4得点しか奪えなかったオーストラリア戦での第4クォーターほどではないが、日本は前半の41得点に対し、後半は26得点と失速した。この3試合を通して、ゲームクローズの部分でオフェンスが停滞してしまっている。今回の日本は選手交代を頻繁に行うタイムシェアを徹底することで、様々なラインナップが生まれている。これがハマればフレッシュな選手が次々とコートに入ることで相手を機動力で圧倒し、トランジションからの連続得点に期待ができる。
しかし、ここまではすぐに交代することで試合にアジャストしづらく、多くのラインナップが生まれることで連携を高めきれないマイナス面の方が、攻守で目立ってしまっている。前半はスムーズにオフェンスが展開できていても、後半になって相手がアジャストした時に対応しきれない。終盤になるとパスの出し手が見つからずに単発のオフェンスが増えている。また、オフェンスとディフェンスは表裏一体の中、守備で踏んばりきれないことでトランジションが生まれない。この結果、「第4クォーターになった途端、本当に足が止まっていると思います」と宮澤が語るように、勝負どころで日本の得意である高速バスケを繰り出せない状況に陥っている。
「日本の強みなので、シュートを決められても速いペースを保たないといけない。そういう流れから良いオフェンスが生まれると思います。ハーフコートオフェンスが増えると、スローペースになって難しい戦いになると思います」
「オフェンスで動きが停滞するのを改善しようと、新しいカッティングを入れたりしましたが、それでもみんながボールを見て動きが止まっていました。そうなった時はトップでボールを止めるのではなく、サイドチェンジを多くしたり、流れの中でプレーしないといけない。1人がボールを持つ時間が長かったとも思いました」
3連敗と厳しい状況だが、まだ今日のカナダ戦に勝利すれば本大会出場への可能性を繋ぐことができる。「本当にカナダは強いですが、前を向いて立ち向かっていきたいです」と宮澤が語るように、気持ちを奮い立たせここまでのうっぷんを晴らす戦いを見せてもらいたい。