
「この1年半、バスケをやるのが本当に楽しい」
現地3月12日、サンダーはホームでセルティックスを104-102で破った。この試合の第3クォーターに、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーはプルアップジャンパーで20得点目を決めた。ウィルト・チェンバレンが63年間に渡り守ってきた、レギュラーシーズンにおける連続20得点記録を塗り替えた瞬間だった。
試合中の彼は数字を意識してはいなかっただろうが、ファンは違う。シェイがフリースローで得点を19に伸ばした後、トップ・オブ・ザ・キーで相手ディフェンスと1対1になると、ペイコム・センターの観客は立ち上がって『その時』を待った。シェイはフェイクを繰り返して相手の隙を作り、シュートを決める。記録更新の瞬間に立ち会ったファンが大いに盛り上がる中、シェイは表情一つ変えずにディフェンスへと戻った。
「記録のことは正確には分かっていなかった。今日のどこかで到達するだろうとは思っていて、観客の様子を見て『今のが20点目だったのか』と分かった」と彼は言う。「自分が何得点しているかは確認しない。以前は見ていたけど、それがあまり良くない結果になったので見ないように意識している」
Hit the jumper on ‘em down the stretch 💪
Your @OGandE Power Play of the Game pic.twitter.com/9KNZU6jnqR
— OKC THUNDER (@okcthunder) March 13, 2026
彼にとって記録は通過点に過ぎない。接戦の終盤にも次々とシュートを決めてチームを勝利に導いた。「良い試合だったとは言えない。負けていたらかなり腹を立てていたと思う。勝つためなら記録はいらないし、勝てなければ記録には何の意味もない」と彼は言う。
「そのことを僕はよく分かっているんだ。僕は9歳の時にオンタリオ州の大会で負けて泣いた。大人になった今も、その気持ちを大事にしている。記録は記録だけど、僕が誇りに思うのは『勝っていること』なんだ」
この127試合の間、サンダーは103勝24敗と勝ちまくっている。この戦績についてシェイは「僕だけの力じゃない。チームとして優れているからだ」と言った。
「僕は素晴らしいチームメートに恵まれている。バスケは5人でやる競技で、一人では勝てない。過去の例を見ても分かるように、素晴らしいチーム、素晴らしいロールプレーヤー、素晴らしい指導者が必要で、このチームにはそのすべてが揃っている。全員が自分の役割を理解し、高いレベルで遂行している。記録や賞は僕の名前かもしれないけど、すべてはチームとしての成果なんだ」
いつものように表情をあまり変えないシェイだが、「この1年半、バスケをやるのが本当に楽しい。それは勝っているからでもあるけど、このメンバーのおかげだ」と話す時には誇らしげだった。「負けても落ち込みすぎることなく、勝てば最高に楽しく過ごせる。正しいマインドを持ち、チームとして結束し、プロセスそのものを楽しんでいる。そのおかげで最高の結果を出せているんだ」