河村勇輝

攻守で存在感、『濃密』な10分間に

3月6日(現地時間5日)、ブルズと2ウェイ契約を結ぶ河村勇輝がアウェーのサンズ戦に出場した。

24-18でリードした第1クォーター残り1分46分、早速出番がやってきた河村は味方のベースラインドライブに合わせて適切なポジショニングへ移動し、レナード・ミラーにエクストラパスを送る。直後にはペイントタッチから2人を引き付け、コーナースリーを演出する起点となった。積極性を失わない河村は、決まらなかったもののトランジションスリーを放ち、リバウンドに参加しては、ガーション・ヤブセレの3ポイントシュートのこぼれ球をチップアウトしてポゼッションを確保した。第1クォーター終盤にはグレイソン・アレンのフィジカルなドライブにしっかり対応しシュートを打たせず、24秒バイオレーションを誘発する立役者となった。

第2クォーターもそのまま出場した河村。ここまで何度もノーマークのシュートシーンを演出するもアシストに繋がらなかったが、トレ・ジョーンズのプルアップを引き出し、アシストをマーク。その後は、ヘルプサイドからオフェンスファウルを狙うがわずかに正面に入れず、3点プレーとなるバスケット・カウントを与えたところで交代となった。

83-77とリードして迎えた第4クォーター、再びコートに送り出された河村は攻守で存在感を発揮。ハンドオフでボールを受けようするコリン・ギレスピーをしつこく追いかけてターンオーバーを誘発すると、今度は河村のしつこいディフェンスをはがそうとするスクリーナーからムービングスクリーンを引き出した。

オフェンスではペイントタッチが効果的に決まり、味方の優位な状況を何度も作り出した。残り9分16秒には、ジェイレン・グリーンのドライブを軽快なフットワークで抑えてリバウンドを確保すると、ディフェンスがギリギリ届かない絶妙なパスを送り、ミラーの速攻をお膳立てした。

試合はサンズの猛追を振り切ったブルズが105-103で勝利。河村は10分のプレータイムで4アシスト、2リバウンドを記録した。シュートアテンプトは前半のトランジションスリー1本に留まり無得点に終わったが、ドライブからフリーの状況を作り続けたためアシスト数はもっと伸びてもおかしくはなく、オフェンスの起点として機能した。そして、ディフェンスでも身長のミスマッチを突かれることはなく、1on1を封じることでブルズの武器となっていた。

濃密な10分間を過ごした河村。アピールに成功し、今後のプレー機会増加を予感させる一戦となった。