レブロン・ジェームズ

「娘が遠征に一緒に行くと言ってくれてうれしかった」

レイカーズは現地2月28日、敵地でのウォリアーズ戦に129-101で勝利した。第1クォーターを33-20とリードし、その後も快調にリードを広げる完勝で、ルカ・ドンチッチは28分の出場で26得点8アシスト、レブロン・ジェームズは同じく28分で22得点7リバウンド9アシストと、プレータイムは伸びなかったが『主役』として堂々のパフォーマンスを見せた。

昨年末に41歳となったレブロンは、自分の現役生活があとそれほど長くないことを感じ取っており、「これまでのキャリアでずっと繰り返していることの一つひとつを大事に噛み締める気持ちになっている」と語っている。そういう意味で、この試合はまたもう一つ、キャリアで忘れられない記憶となった。11歳の娘、ジュリと一緒の遠征となったからだ。

試合前のコートでのウォーミングアップで、レブロンはいつものルーティーンとしてハンドリングとシュートで身体を温めた。レブロンがクロスオーバーをする背後で、ジュリも同じドリブルを見せる。レブロンのウォーミングアップが終わると、ジュリはコートに入って何本かシュートを打ち、レブロンは『父親』としてリバウンドに入った。フリースローラインに背を向けての背面シュートを決めるとスタンドからは歓声が上がる。上機嫌のレブロンは娘が上げるロブをアリウープで決め、2人のハンドシェイクも披露した。

試合後のメディア対応で、レブロンは『父親』としての温和な笑顔でこう語った。「僕はこれまでのキャリアの中で、子供たちと過ごす時間を犠牲にしなきゃならなかった。だから1人でも2人でも3人一緒でも、子供たちと一緒に過ごす時間はいつだって特別なんだ。娘が遠征に一緒に行くと言ってくれてうれしかったよ。昨日は娘の希望でアルカトラズ島を観光して、ゴールデンゲートブリッジも見た。夕食も一緒だった。本当に素晴らしい時間だったよ」

自分と同じクロスオーバーを披露した娘のスキルについて「ジュリはバレーボールの選手なんだ。妻は僕と2人の息子でバスケはお腹いっぱいで、もうバスケは十分だと言っているから、怒らせたくない(笑)。でも、ジュリはバレーボールをやっているけど、ずっとバスケに囲まれて育ってきた。ハンドリングは上手いし、シュートフォームだってきれいだ」と言う。

長男はNBA選手となりレイカーズのチームメートとなった。次男も有望なバスケ選手だ。それでも3人目に授かった娘をレブロンが溺愛しているのは間違いない。いつも試合を楽しそうにプレーするのとは別次元の、幸せそうな姿がそこにはあった。

「11年前にジュリが生まれて、僕の性格は随分柔らかくなったと思う。もちろん息子たちも愛しているけど、娘に対する愛は種類が違う気がする。息子には厳しく接することもあって、時には怒鳴ることもあるし、彼らもそんな僕を父親として受け入れてくれている。でも娘にはどうしても甘くなってしまう」

これまでのジュリは、オールスターに家族と一緒に来ることはあっても、アウェーの遠征に帯同することはなかったという。「娘は勝利の女神かもしれないね」というレブロンは、娘を愛する一人の父親でしかなかった。