レブロン・ジェームズ

「難しくはないはずだ。ただ順応すればいい」

現地11月18日のジャズ戦で、レイカーズのレブロン・ジェームズが今シーズン初出場を果たした。坐骨神経痛によりトレーニングキャンプ開始に間に合わず、チームのタイムラインとは別で調整を続けてきた結果、開幕から約1カ月遅れ、14試合の欠場を経てコートに戻ってきた。

ルカ・ドンチッチとオースティン・リーブス、八村塁、ディアンドレ・エイトンとともに先発したレブロンは、いきなりエンジン全開とはいかず、序盤はスロースタートでプレー感覚を取り戻すのに務めた。第1クォーターはシュートを1本放って外し、初得点は第2クォーター中盤まで待たなければならなかった。

それでも次第に調子を上げ、第2クォーターと第3クォーターでそれぞれ2本のシュートを決め、2アシストを記録。そして第4クォーターには得点こそなかったものの6アシストを固め取り。序盤はビハインドを背負ったレイカーズはレブロンと足並みを揃えるように調子を上げ、第3クォーターに逆転し、第4クォーターには大量リードを奪い、残り6分半でレブロンがベンチに引き上げた時には124-105と勝利を確実なものとしていた。

レブロンは復帰戦で11得点12アシストを記録。リムアタックが少なく、リバウンドも3とほとんど絡んでいないところを見ると、まだ激しい接触は避けている。それでもコートに立って30分間プレーしたことに意味があり、その間に何度も笑顔が見られた。

試合後のレブロンは「肺が赤ちゃんなんだよ」と笑う。「予想していたことではあるけど、指示を飛ばし始めたらすぐに声が出なくなった。大人の肺に戻さなきゃいけない。今日はお茶を飲んで寝るよ。でも、気分はすごく良い。仲間たちとここにいられて本当に良かった」

長い休養期間については「最悪だった」と振り返る。「リハビリ、リハビリ、リハビリ。同じことの繰り返した。バスケを始めて以来、開幕戦を欠場したことは一度もなかった。だから精神的にキツかったけど、僕はそれに耐えられるようにできている」

レイカーズは過去6シーズンと違い、レブロン抜きでも機能している。開幕から11勝4敗は上々のスタートで、レブロンと言えどもこの好調なリズムを崩さないようチームに復帰しなければならない。

しかし、どんな役割を演じることになっても、「僕はボールプレーヤーだ」と言うレブロンに不安はない。「僕はポジションを持ったことがない。僕がフィットできないチームは世界のどこを探してもない。コートに出れば何でもできるんだ。自分自身を取り戻しさえすれば、チームが必要とすることを、それ以上の形でやることができる」

「チームには素晴らしいケミストリーがあるから、僕はただ自然に、徐々に自分の居場所を見付けていく。難しくはないはずだ。ただ順応すればいいだけだからね」