フレッド・バンブリート

Gリーグを経て現在の地位を手にした苦労人

ラプターズの初優勝に貢献したセカンドユニットのフレッド・バンブリートは、下積みを経て現在の地位を手に入れた『叩き上げ』の代表格だ。

第一子が誕生したカンファレンス・ファイナルから好調を維持したバンブリートは、ドラフト外から今の地位にまで登り詰めた選手で、過去にはGリーグのラプターズ905でのプレーも経験している。優勝後の会見で「ウチには、ここまでたどり着くのに時間がかかった選手、這い上がってきた選手も多い」とコメントした。

ベンチからの出場ではNBAファイナル史上最多となる合計16本の3ポイントシュートを成功させたバンブリートは、ロッカールームで優勝を祝った際、Gリーグへの感謝の気持ちを表した。また、自分と似た境遇の選手たちにエールを送っている。

「Gリーグには感謝しているんだ。絶対にあきらめちゃいけない。自分を信じ続けないといけない。そうすれば、なんだってできる。チャンスを生かしてもらいたい。自分も、パスカル(シアカム)も、ノーマン(パウエル)もGリーグからNBA王者にまでなれたんだ」

シーズンMVPを2度も受賞しているステフィン・カリーを堅い守備で封じ続けたバンブリートは、プレーオフを通じて評価を上げた。2018-19シーズンをGリーグでプレーした選手たちにとっても、彼の活躍は刺激になったに違いない。