
今シーズンも『大物食い』に期待
昨シーズンはケガ人が相次ぎ、チームとしての完成形が見えないままシーズンが終えてしまった茨城ロボッツ。ケガ人の影響で主力選手にプレータイムが偏り、終盤で息切れをしてしまう試合も多かったが、上位チームの千葉ジェッツや群馬クレインサンダーズに勝利、アルバルク東京とオーバータイムまでもつれる接戦を演じるなどポテンシャルの高さは見せた。ヘルシーなロスターを保ち続けることができれば、チームが掲げる勝率5割も夢ではない。
近年から課題だったディフェンスレーティング(100ポゼッションあたりの平均失点)は改善傾向にあり、クリス・ホルムヘッドコーチの目指すバスケットは浸透してきている。落慶久ゼネラルマネージャーも『継続性』をキーワードに、多くの日本人選手との契約継続を選択した。チームの完成度を高め、チームカルチャーの『UPTEMPO』『UNSELFISH』とともに掲げた『NATTO』精神(仲間を信じて、アグレッシブに攻めて、トランジションを速く、タイトなディフェンスで、終わりまで粘り強く戦う)あふれる、茨城らしいバスケットに期待したい。
スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月28日時点のもの
長谷川暢のケガの影響もありプレータイムを伸ばした久岡幸太郎は、今シーズンもレベルアップが期待される。昨シーズンにチームのエースとしてキャリアハイの平均9.8得点、2.7アシストを記録した中村功平も引き続きオフェンス面で牽引してくれるはずだ。この2シーズンで出場が49試合に留まっているエリック・ジェイコブセンがシーズンを通して健康な状態でプレーできれば、バランスの取れた布陣で望むことができそうだ。
所属選手一覧

※掲載内容は9月28日時点のもの
【キープレーヤー】

長谷川暢
昨シーズンの12月にアキレス腱断裂の大ケガを負うまでは平均13.1得点、4.2アシストとめざましいプレーを披露していた。良いパフォーマスを見せていただけに悔やまれる昨シーズンとなったが、実戦復帰となったプレシーズンゲームでは負傷前と遜色ないプレーを披露。今シーズンも活躍が期待される。
【若手選手】

陳岡流羽
地元出身の選手として昨シーズン特別指定選手として加入。今シーズンからプロとして本格的に活動する。持ち前のディフェンスはB1でも通用することが証明された。チームではコーナースポットで3ポイントシュートを狙う役回りが多いが、そのシュートが決まってくればプレーの幅を広げるきっかけになるだろう。
【新加入選手】

小島元基
A東京やサンロッカーズ渋谷といった強豪クラブでプレーし、優勝経験を持つ小島は、茨城に足りないウイニングカルチャーの伝道師としてプレーだけでなくメンタル面でも大きく貢献を果たすことが期待される。昨シーズンはプレータイムに恵まれなかったが、新天地に選んだ地元茨城で実力を証明してほしい。