トーステン・ロイブルが新ヘッドコーチに就任

昨シーズンはエスコンフィールドHOKKAIDOで国内初のバスケットボール公式戦を開催し、1万9000人超の入場者数を動員。近年はオフコート施策でも成長を見せる北海道が、このオフにも富永啓生入団という大きな話題を提供してくれた。

これまでアメリカを拠点とし、昨シーズンはGリーグのマッドアンツに所属していた富永は、プレータイムを求め日本でのプレーの道を模索。桜井良太ゼネラルマネージャーから熱烈なオファーを受け、北海道への加入を決断した。今年より指揮をとるトーステン・ロイブルヘッドコーチの存在も大きい。無名だった富永をU16男子日本代表に抜擢し「アメリカ進学を後押ししてくれた一番のコーチ」と話す恩師との信頼関係が入団を決定づけた。

ロイブルヘッドコーチは「ペースをアップテンポにして、ドライブやボールの動きをより多くする現代バスケットを追求する」とコメントしている。先発を務めていた寺園脩斗やリバウンド王に輝いたトーマス・ウェルシュの退団は大きな痛手だが、富永とマッドアンツでプレーしたジャリル・オカフォーが加入するなど『富永シフト』は整っており、ロイブルヘッドコーチが目指す現代バスケットとの融合が楽しみだ。

スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月28日時点のもの

先発ポイントガードを務めていた寺園の代わりとして島谷の起用が濃厚だが、彼もゲームコントロールに定評はある。ドワイト・ラモスもハンドラーの役割を担うことができ、ボールプッシュも得意とするためロイブルヘッドコーチのバスケットにフィットするだろう。富永の長距離砲とケビン・ジョーンズの万能性、オカフォーのインサイドの支配力が噛み合えばリーグトップレベルの破壊力が完成する。

所属選手一覧

※掲載情報は9月28日時点のもの

【キープレーヤー】

富永啓生
シュートレンジの広さと入り出したら止まらない3ポイントシュートがなんといっても魅力的なピュアシューター。昨シーズン所属したマッドアンツではプレータイムに恵まれなかったが、プレシーズンマッチではトップシューターであることを証明する輝きを見せた。彼の活躍がチームの勝敗を左右するといっても過言はないだろう。

【若手選手】

島谷怜
昨シーズンは寺園とプレータイムをシェアするような形で起用されていたが、今シーズンは主軸のポイントガードとして活躍が期待される。昨シーズンの3月12日に行われた滋賀レイクスとの試合では、12得点12アシストを記録するなど、ポテンシャルの高さを秘めている地元出身プレーヤー。

【新加入選手】

ジャリル・オカフォー
桜井ゼネラルマネージャーが「レバンガ史上最高とも言える選手」と語る、NBAドラフト全体3位指名を受けたビッグマン。昨シーズン所属したマッドアンツでは平均17.9得点、9.2リバウンドを記録した。未完の大器と呼ばれ続けたキャリアをBリーグで飛躍させることができるかに注目だ。