
岡田侑大のスコアリング能力発揮が最優先事項
昨シーズンはペリン・ビュフォードの退団によって戦力の低下が懸念されたが、安藤誓哉や津山尚大ら日本人選手がビュフォードの抜けた穴を見事に埋め、2シーズンぶりのチャンピオンシップ出場を果たした。
クォーターファイナルで琉球ゴールデンキングスにスウィープされたチームはシーズン終了後、再建に舵を切る決断をした。まずは4シーズンにわたってチームを指揮し、3度のチャンピオンシップ出場に導いたポール・ヘナレヘッドコーチが退団。それに続くように安藤、津山、帰化選手のエヴァンス ルークの退団が発表された。彼らの穴を埋めるべく獲得されたのは、リーグを代表する日本人スコアラーの岡田侑大、日本代表候補にも選出された大型ガードの中村太地ら4名。スコアラーとしての印象が強い岡田だがアシスト能力にも長けており、バランサーでありチームの絶対的な柱であるニック・ケイとのコンビプレーにも期待したい。
育成に定評があり、欧米諸国で実績のあるペータル・ボジッチヘッドコーチが展開する新しいスタイルのもと、どれだけ勝利を積み上げられるかが楽しみだ。
スタッツ

予想スタメン

※掲載内容は9月30日時点のもの
岡田のスコアリング能力を最大発揮できる布陣を敷くことが最優先事項となるため、シューティングガードとしての起用が予想される中村の存在が欠かせない。ポイントガードもこなせる中村がボールプッシュすることで、岡田の負担をどれだけ軽減できるか。白濱僚祐のディフェンス能力もオフェンスに比重を置く岡田の助けになるだろう。そして、ケイとジェームズ・マイケル・マカドゥがインサイドを制圧することが結果として攻守にわたってバックコート陣を支えることに繋がる。
所属選手一覧

※掲載内容は9月30日時点のもの
【キープレーヤー】

岡田侑大
昨シーズンは平均15.7得点を記録し、日本人選手の中では安藤に次ぐNo.2にランクインした。移籍した島根でもそのスコアリング能力が求められるが、まわりを固める選手も得点能力が高い。昨シーズンの平均アシスト数5.5本を大きく上回る数字を叩き出せれば、相手が抑えなくてはいけないオプションが増える。そうなれば、彼の得点もおのずと昨シーズン以上に増えるはずだ。
【若手選手】

横地聖真
昨シーズンは開幕前に左アキレス腱断裂。出場はわずか9試合に留まったため、今シーズンが本格的なルーキーシーズンのスタートとなる。今オフはボジッチヘッドコーチの下でシュートフォームを見直し、3ポイントシュートの改善に着手した。新しく生まれ変わったチームでその才能を開花してほしい。
【新加入選手】

中村太地
昨シーズンはB2のライジングゼファー福岡でプレーし、キャリアハイとなる平均11.2得点を記録。今オフは惜しくも本戦出場はかなわなかったが『FIBA アジアカップ 2025』の日本代表候補にも選出された。190cmながらポイントガードもこなす中村のゲームメークが、スコアリングマシーンの岡田を手助けし、島根のオフェンスにアクセントを加える。