日本滞在中のビールはウィザーズ残留を希望するも、条件はマックス契約
ファンとのプレーオフ戦ビューイングパーティーにゲストとして招かれ、来日したウィザーズのブラッドリー・ビールは、今オフに制限付きフリーエージェントとなる。
ウィザーズとの本格的な交渉に入るのはこれからで、本人も1年目から在籍しているチームへの残留を希望しているが、マックス契約という条件は譲れないようだ。
2016-17シーズンのチーム総年俸額の上限にあたる、『サラリーキャップ』の金額が算出されていないため、マックス契約の金額も未定だ。しかしビールは、『Washington Post』に対し、「適切な評価をしてもらいたい」と語った。
「僕は、自分がマックス契約を得るに相応しい選手だと感じている。それが僕の希望だ。もしチームが希望額を提示してくれなかったら、移籍も考えるかもしれない。そうはならないと信じているけれどね。僕はチームに残りたい。契約はまとまると思うけれど、どうなるかは誰にも分からない」
ウィザーズは、ビールとの契約延長に向けて昨秋から交渉を続けたが、延長契約を結ぶ期限日の昨年11月2日までに折り合いがつかず、両者はシーズン終了後に改めて契約交渉を行なうことで合意した。ビールが重要な選手であることに変わりはない。しかしウィザーズが今オフに最優先するのは、ケビン・デュラント(サンダー)ら大物フリーエージェント選手の獲得だ。トップレベルの選手を確保する資金を確保するため、ビールとの交渉が早急にまとまることはないと見られている。
ビールは、4年目の2015-16シーズン、右足腓骨のストレス反応などの負傷に苦しみ、キャリア最低となる年間55試合の出場にとどまった。1年目からケガが多いことも、ウィザーズがマックス契約の提示を渋る要因となる。
だが当の本人は、「ケガについて色々と言われているのは知っているけど、それが選手としての自分を定義しているとは思わない」と、言う。
「ケガは終わった話。ステフ・カリーだって4年目まではケガが多かった。ジョン・ウォールだって最初の3年か4年はケガが多かったけど、今では問題ない。僕は何も心配していない。周りは好きなように言えばいいさ。僕自身にも、契約にも全く影響を与えないだろうから」