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若いラプターズはシリーズ中にも進化を続ける

プレーオフに入り10連勝をマークしていたキャバリアーズに初の黒星を付けた第3戦。ラプターズはこれまで不調にあえいでいたカイル・ラウリーが復調、ビスマック・ビヨンボも潜在能力を発揮し始め、チーム状態が上向いてきた。終盤までもつれた第4戦で勝利を引き寄せたのは、またしてもこの2人だった。

前半はラプターズが前回の勢いそのままにリードを奪う。ラウリーが前半だけで20得点を挙げ、チームを牽引。また、ビヨンボがケビン・ラブをブロックし会場のボルテージは最高潮に。対するキャブスはフィールドゴール成功率が39%、3ポイントシュートの成功率に至っては13.6%とシュート精度が上がらない。ラプターズが前半を57-41と大差でリードし、ハーフタイムを迎えた。

それでも第3クォーターに入ると、キャバリアーズも徐々に本来の力を出し始める。カイリー・アービングの12得点を筆頭に、3ポイントシュートも高確率で決まり、ラプターズは点差を縮められてしまう。

迎えた最終クォーター、第3クォーターの勢いそのままにキャバリアーズが襲いかかる。開始早々リチャード・ジェファーソンにミドルシュートを、チャニング・フライに3ポイントシュートを2本連続で沈められ8-0のランを決められる。リードはわずか1点。ここでレブロンにレイアップシュートを決められ、ついに逆転を許す。

そこからは同点、逆転を繰り返し、まさに一進一退の攻防となった。残り2分、アービングに3ポイントシュートを決められ101-99と2点差に迫られる。しかし、今やチームの顔となったデマー・デローザンがタフショットを沈め4点差と突き放す。

最終局面、ビヨンボがJR・スミスの3ポイントをブロック、さらにはラウリーが時間ギリギリまで使って放ったシュートが外れるも、このオフェンスリバウンドを取る。このセカンドチャンスを、今度はラウリーがしっかりと決めて105-99とし、キャブスに引導を渡した。

ラウリーが両チームトップの35得点、デローザンが32得点と強力コンビが復活。ビヨンボも14リバウンド3ブロックと日増しにパフォーマンスを上げ、ペイントエリアを支配し始めている。

キャブスはレブロンが29得点、アービングが26得点と力を見せたが、ビッグ3の一角ラブはまたも結果を出せなかった。前回の試合ではわずか3得点に留まり、今日の試合でも、シュート成功率28%で10得点と明らかに調子を落としている。

これで2勝2敗のタイとなった東カンファレンス決勝。シリーズ中にも進化を続ける若いラプターズが、敵地で逆王手を狙う。

お互いを鼓舞するビヨンボ(上)とラウリー(下)