緩慢な守備を突く積極性でイージーレイアップ2本
馬場雄大はニックスの一員としてNBAサマーリーグに参加している。現地7月11日の初戦、ピストンズとの試合ではラスト1分半の出場で、リバウンドを記録したもののインパクトは残せなかった。2日後の現地13日、セルティックス戦でも残り2分50秒からの出場。すでにメインとなる選手は出番を終えて交代が繰り返され、タイムアウトも含めて何度も試合が止まって集中を保つのが難しい状況だったが、コートに立った馬場はモチベーションに溢れていた。
味方のスティールにすぐさま反応してコートを駆け上がると、トップスピードでパスを受けてそのままイージーレイアップに持ち込み、最初のボールタッチで幸先良く得点を奪う。続いては左45度でパスを受けると、目の前のディフェンスを瞬時の加速でかわしてリムアタック。得意のプレーでファウルを引き出し、フリースローで1点を追加した。
ディフェンスでも相手のスクリーンに対して素早く前に出てプレッシャーをかけ、そこからハンドラーへとスイッチする連携プレーをこなし、3ポイントシュートのクローズアウトでもフットワークの良さを披露した。
残り30秒、味方がリバウンドを取るのを見届けると再び前へと駆け上がる。緩慢なディフェンスの隙を突いてゴール下へ飛び込む動きにきっちりパスが出て、またもイージーレイアップに。その直後、相手がボールをプッシュするコースに入ってオフェンスファウルを引き出すと、そのハッスルプレーに観客席が大いに沸いた。
ここまでの2試合は終盤の数分間しかプレータイムがないが、サマーリーグではメインの選手が何試合かプレーしたところで抜けていき、メンバーが入れ替わるのが一般的。これから馬場のチャンスも増えると予想され、その時に今日のパフォーマンスが効いてくるはずだ。
馬場はもう29歳で、サマーリーグに出場している選手では大ベテランとなる。これまでのサマーリーグやGリーグでのプレー、さらにBリーグや日本代表も含めれば、周囲の選手たちを経験で圧倒しているだけに、『参加することに意義がある』ではなく、良いインパクトをきっちり残すことに期待したい。
Yudai Baba:
2 minutes
5 points
+8 best on the KnicksBaba Boom 🇯🇵 pic.twitter.com/6zyNFVcAm6
— New York Basketball (@NBA_NewYork) July 14, 2025