ジャリル・オカフォー

桜井良太GM「レバンガ史上最高とも言える選手」

レバンガ北海道は7月7日、ジャリル・オカフォーと2025-26シーズンの選手契約を締結したことを発表した。

オカフォーはアメリカ出身、211cm122kgのセンター。デューク大から2015年のNBAドラフトで1巡目3位指名を受けてセブンティシクサーズに加入すると、ルーキーイヤーに53試合出場で平均17.5得点、7.0リバウンドと上々の働きを見せた。しかし、シーズン後半に右膝半月板のケガで戦線離脱したことでリズムが狂い始める。3年目のシーズン途中にネッツへトレードされたが、そこでも本来のパフォーマンスを取り戻すことができず、ジャーニーマンとしてのキャリアを強いられる。2021年から2024年にかけては、中国、スペイン、プエルトリコを渡り歩き、2024-25シーズンにペイサーズと契約を結ぶもNBA出場は今年2月の1試合、わずか3分のプレーに留まった。

Bリーグ行きを決断し、今オフに積極補強を進める北海道を選んだオカフォーは、クラブを通して「日本で自身の次の章が始まることが待ちきれないです!バスケットボールが盛り上がっている場所で、情熱と規律、そして一流として知られる文化に参加できることに感謝しています。一緒に成し遂げましょう!」とコメントしている。

また、桜井良太GMは以下のようにコメントしている。「レバンガ北海道のインサイドの要となる選手が加入することとなりました。サイズ、スキル、得点能力など全てがハイレベルで、圧倒的パフォーマンスで観ている全ての人を楽しませてくれるはずです。NBAドラフト全体3位という経歴を誇る、レバンガ史上最高とも言える選手の加入を、ブースターの皆さまもぜひ楽しみにしていただけたらと思います。彼の素晴らしいキャリアの中での経験を、レバンガでもいかんなく発揮していただきたいと思います」

大きなポテンシャルを秘めているが相次ぐケガに苦しみ、一時期はバスケに取り組む姿勢が批判されることもあったが、ジャーニーマンとして多くのクラブを渡り歩き、海外やGリーグが主戦場になってもキャリアをあきらめず、今ではその姿勢が認められるようになっている。まだ29歳、Bリーグでキャリアを好転させる活躍に期待したい。