ブロニー・ジェームズ

スティールからのダンクに3ポイントシュートで魅せる

チェイス・センターでのNBAサマーリーグ『カリフォルニア・クラシック』には、ホストを務めるウォリアーズに加え、レイカーズとヒート、スパーズが参加している。

レイカーズは現地7月6日にヒートと対戦。前日のウォリアーズ戦には出場しなかったブロニー・ジェームズが先発出場し、短いプレータイムではあったが前半の11分間で3ポイントシュート2本成功を含む10得点を挙げた。試合はレイカーズがほとんどの時間帯でリードし、103-83でヒートに快勝を収めている。

レブロン・ジェームズの息子として2年目のサマーリーグでも注目されるブロニーは、試合開始直後にいきなり見せ場を作る。相手がハンドリングにもたついた一瞬を見逃さないスティールから速攻に転じ、そのままトップスピードでレブロンばりの滞空時間の長いダンクを叩き込んだ。

相手ディフェンスがついてはいるもののマークが甘い状況を瞬時に読み取って放った3ポイントシュートを決め、チームが速攻を仕掛けた場面では素早くコーナーにポジションを取ってコーナースリーを沈める。1年目はシーズンを通してシュートタッチに苦しみ、フィールドゴール成功率31.3%、3ポイントシュート成功率28.1%と低調だったが、持ち味のディフェンスからリズムをつかみ、シュートに繋げる好循環ができていた。

「最初の得点がスティールからの速攻というのは、誰にとっても理想的なスタートだよね。素晴らしい気分だったし、ここからもっと積み上げていこうと思った」とブロニーは言う。

「この夏で最初の出場機会で、良い感触でプレーできた。ディフェンスでもオフェンスでも自分にできる最高のプレーをすることでチームに貢献したかった。勝てて気分は良いし、コンディションもこれから良くなっていくと思う」

前日の試合を欠場したのは、コンディションが十分ではなかったから。この試合でもプレータイムは伸びず、まだ調整段階なのだろうが、「特に計画を決めているわけではなく、試合後の様子を確認して、少しずつプレータイムを伸ばしていく予定だ。試合後の感触次第だけど、今のところは良い感じだから、次の試合から通常のローテーションに入れればと思う」とブロニーは語る。

サマーリーグの目標を「自分のリズムをつかみ、コンディションを整えること。そしてプレーを楽しむことだ」と話すブロニーは、相変わらず高い注目を浴びながらも自然体で努力を続けている。彼は笑顔でこう語った。「今までやってきたのと同じ、正しいアプローチでやっていくだけさ」