
八村と野本の移籍先は決定済みで後日、移籍先から発表
群馬クレインサンダーズは5月26日、八村阿蓮と野本建吾の退団、マイケル・パーカーと菅原暉、ケーレブ・ターズースキーを自由交渉選手リストへ公示したことを併せて発表した。
富山県出身、現在25歳の八村は198cm102kgのパワーフォワード。仙台大学附属明成から東海大へ進学し、サンロッカーズ渋谷で特別指定選手として加入。その後、2021-22シーズンから群馬でプレーを続けていた。大学時代は4番ポジションをメインにプレーしていたが、群馬への加入を機にポジションアップを目指し、3番ポジションでのプレーも積極的にチャレンジしていた。オフェンスリバウンドへの意識が高く、ハードワークを惜しまない八村は、今シーズンの平均ターンオーバー数を減少させ、フィールドゴール成功率を40%台に引き上げるなど、判断力の向上が現れていた。
兵庫県出身、現在33歳の野本は201cm101kgのパワーフォワード。青山学院大を経て2014-15シーズンに当時のアーリーエントリー制度で東芝川崎ブレイブサンダース(現・川崎ブレイブサンダース)に加入し、3シーズンを過ごした。2018-19シーズンからの秋田ノーザンハピネッツでも3シーズンプレーし、2021-22シーズンより群馬に加入していた。恵まれた体格で外国籍選手にも引けを取らないディフェンス能力とスピードのあるアタックが得意な野本は群馬でキャプテンも務め、バックアッププレーヤーとして群馬を支えていた。
アメリカ出身、現在43歳のパーカーは200cm102kgのパワーフォワード。Bリーグ以前から日本で長くプレーし、2016-17シーズンに千葉ジェッツに加入すると天皇杯制覇などに貢献。2020-21シーズンに千葉Jから期限付き移籍で群馬に加入し、同シーズン終了後に完全移籍した。個人通算1万5000得点、現在歴代1位の通算720スティールなど、数々のBリーグ個人記録を築き上げ、オフェンスリバウンドからの得点の強さとスティールを武器に帰化枠選手として欠かせない存在となっていた。
退団に際し、八村と野本の2人はクラブを通じて「3年半皆さんと一緒に戦えたことを誇りに思います。たくさんのサポートありとうございました」(八村)、「念願のチャンピオンシップ出場に携わる事が出来て、このクラブを1つ上のレベルに上げられた事が嬉しかったです」(野本)とコメントしている。
■群馬2025-26シーズンロスターの契約状況(2025年5月26日17時時点)
【退団】八村阿蓮、野本建吾
【自由交渉リスト】マイケル・パーカー、菅原暉、ケーレブ・ターズースキー
【未発表】藤井祐眞、コー・フリッピン、トレイ・ジョーンズ、辻直人、淺野ケニー、細川一輝、ヨハネス・ティーマン