第28節の『BEST of TOUGH SHOT Weekly TOP5 presented by G-SHOCK』が発表された。選出された5つの得点シーンを振り返る。
第5位 クレイグ・ブラッキンズ(京都vs滋賀)
長谷川智伸との連携から生まれたブラッキンズの豪快なダンクシュート。ブラッキンズはスクリーンにいかないことでスイッチをさせず、村上直とマーカス・ダブのマークのズレをそのまま利用。スクリーンがなかったことでダブと村上は長谷川にダブルチームにいく形になり、ブラッキンズのノーマークが生まれた。2人の間を抜く長谷川の基本に忠実なバウンドパスも高評価。
第4位 比江島慎(琉球vs三河)
ショットクロックギリギリから沈めた芸術的なフェイダウェイシュート。ショットクロック残り3秒でボールを受けた時点で、比江島はインサイドにボールを入れて攻める時間がないことを把握しており、そのままシュートを選択。マークにつく津山尚大も同じ認識でしっかりプレッシャーをかける。だが、ステップバックでシュートを打つわずかな隙を作り、片足で踏み込んで後ろに下がりながら放ったシュートは、放物線を描いてリングに吸い込まれた。ディフェンスとしてはこれを決められたらお手上げである。
第3位 レオ・ライオンズ(仙台vs秋田)
第2クォーター、残り3秒の場面。ライオンズは残り時間を考慮し、パスをもらう時点でシュート一択。ゴールに背を向けた状態で安藤誓哉からのパスを受けると同時に、左、右とステップを踏んで下がりながらシュートを放った。シュートを打つまでの時間が速く、フェイダウェイシュートだったことによって、マークにつくグレッグ・マンガーノのシュートブロックは届かなった。前半終了間際に決まったタフなバンクシュートは仙台に大きなダメージを与えた。
第2位 ヒルトン・アームストロング(A東京vs千葉)
第4クォーター残り7秒、千葉2点ビハインドの場面。タイラー・ストーンがドライブからレイアップを放つもボールはリングからこぼれる。これで万事休すかと思いきや、アームストロングがジェフ・エアーズの上からティップしてボールを押し込んだ。あわやゴールテンディングの際どいプレーではあったが、これで同点に追い付き、最終的には延長戦でのA東京撃破につながる価値あるティップだった。
第1位 エグゼビア・ギブソン(名古屋Dvs大阪)
第4クォーター残り2.7秒、ジャスティン・バーレルにフリースローを2本決められ、逆転を許した直後の場面。ドリブルでボールを運ぶ時間がなく、タイムアウトも残っていない大阪は、ジョシュ・ハレルソンがエンドラインのスローインからゴール下にロングパスを送る。急いでゴールに戻るバーレルが伸ばした手を越えたボールはエグゼビア・ギブソンの手中に。ギブソンはゴール下のシュートを落ち着いて決めて、逆転勝利をもたらした。ハレルソンのここしかないというタッチダウン・パスの精度と、ギブソンの高さが合わさって生まれたビッグプレーだ。