「これで2つのテストをクリアしたことになる」
現地3月12日、サンダーはセルティックスとのホームゲームで118-112と競り勝ち、西カンファレンス一番乗りでプレーオフ進出を決めた。
この試合、序盤から僅差で推移する激闘となったが、サンダーは第4クォーターで相手にリードを許すことなく、常に主導権を握って勝利した。エースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは34得点7アシストで勝利の立役者となった。
サンダーは54勝12敗で2位以下を大きく突き放し、西カンファレンス首位を独走している。シェイは「昨シーズンよりも早くプレーオフ進出を決めたことは、正しい方向にチームが進んでいることを意味する」と手応えを語るも、いまだチーム力に満足していない。
「今のチームで優勝できるか」との問いに「ノー」と即答し、こう続けた。「6月後半、シーズン最後の試合はまだまだ先だ。今が自分たちのベストではないことを望んでいる。まだ3カ月も先のことで、もっと良いバスケができるようになりたい」
サンダーは1月5日にもセルティックスに勝利しており、これで今シーズンの対戦を2勝で終えた。昨シーズンの王者相手の好成績についてシェイは「彼らは僕たちが目指しているものをすでに成し遂げている。NBAにおいて、彼らとの試合以上に自分たちの力を試せる機会はない。6月後半の試合を勝っているチームとの対戦は常に楽しいものだし、これで僕たちは2つのテストをクリアしたことになる」と、チームの自信になると考えている。
今のサンダーは、ケビン・デュラント、ラッセル・ウェストブルック、ジェームズ・ハーデンを擁してNBAファイナルに進出した2011-12シーズンに匹敵する強さ、若さと勢いを備えている。それでもシェイに慢心はない。より強くなる伸び代があると強調するエースの下、サンダーはどこまで進化を遂げるのだろうか。