ディフェンスとハードワークでチームを支える

サンダーはアレックス・カルーソと4年8100万ドル(約120億円)の契約延長に合意した。カルーソはNBAキャリア8年目の30歳。レイカーズのヤング・コアの一員として2017-18シーズンにNBAデビューを果たして以来、ディフェンスとハードワークでチームを支えるスタイルを貫いてきた。

レイカーズで4年を過ごした後の2021年にブルズと4年3700万ドル(約60億円)の契約を結び、3年目が終わったこのオフにジョシュ・ギディーとのトレードでサンダーに移籍した。

今シーズンのカルーソは先発では起用されずにシックスマンを務め、プレータイムは昨シーズンの28.7分から20.2分へと減少しているが、どんな試合展開にもフィットできる経験と安定感を買われ、ケガの多くなりつつあるベテランに過度な負担を掛けない起用法もハマって、スタッツ以上の存在感を見せている。アイザイア・ハーテンシュタイン、チェット・ホルムグレンとセンター2枚にケガが相次ぐシーズン前半戦、スモールサイズながらセンターの代役をこなしていることでカルーソのチームへの貢献度は目立っている。

トレードが決まった時点で契約延長は既定路線だったが、開幕からの2カ月でカルーソはきっちりと結果を残し、指揮官マーク・ダグノートが「まるで3年目だ」と表現する周囲への溶け込みぶりで、大きな契約を勝ち取った。

ドラフト指名を受けられずもレイカーズとの2ウェイ契約からチャンスを見いだし、評価を勝ち取ってきたカルーソにとって、この契約延長はこれまでの努力が報いられる大きな報酬となった。