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指導者としてのキャリアを始めた古巣と接触という噂

今シーズンもプレーオフ準決勝の壁を打ち破るのが難しいと言われているクリッパーズ。クリス・ポール、ブレイク・グリフィン、JJ・レディックという主力のベテランたちが揃ってフリーエージェントになる今オフには、チーム解体もあり得る。

そんな中、指揮官とバスケットボール部門代表を兼任しているドック・リバースが、来シーズンからマジックの指揮を執る可能性を『ESPN』が報じた。リバースにとってマジックは、指導者キャリアをスタートさせ、1999年から2003年まで指揮を執ったチームである。

今シーズンのマジックは、昨シーズンまでペイサーズで指揮を執ったフランク・ボーゲルを招聘したものの、サージ・イバーカ、ビズマック・ビヨンボという強力なインサイドを機能させられなかった。再建に向けイバーカをトレードデッドラインまでにラプターズに放出したマジックは、東カンファレンス14位に低迷している。

仮にこの話が本当だとしても、一筋縄ではいかない。リバースは、若手を中心とする中長期的な再建に関心を示さず、有力FA選手を獲得し、その周りを信頼できるベテランで固め、即結果を残す方針を取るタイプ。それは、ここ数年のクリッパーズを見ても明らかだ。マジックにリバースを本気で再び招聘する気があるのなら、選手獲得に使える潤沢な資金を用意することが最低条件になると言える。

もっとも、先に示した通りクリッパーズも過渡期にある。リバースのようなリーダーシップを持つ指揮官を招聘できるチャンスだけに、マジックが乗り気だとしても不思議はない。