若手有望株を獲得、着実なチーム力向上を図る
昨シーズンは外国籍選手の離脱やヘッドコーチの交代などで当初の構想を遂行できず、12勝48敗で東地区最下位。あわやB2降格だったがギリギリで回避した。今オフは、日本人エースとして大きな成長を見せた山口颯斗やベテラン帰化選手トーマス・ケネディの退団が痛手となったものの、他チームで実績を残した実力者を補強し再スタートを切る。
まずは秋田ノーザンハピネッツで主力を務めた長谷川暢を獲得。移籍1年目ながら平尾充庸とともにキャプテンを務める。さらに熊本ヴォルターズから駒沢颯、新潟アルビレックスBBから遠藤善と若手有望株の獲得に成功。外国籍選手は、昨シーズンに名古屋ダイヤモンドドルフィンズでエース級の活躍をしていたロバート・フランクスが加入。
最後に未知数ながら210cmとサイズがある中国人ビッグマン、サン・シャオもインサイドに加わった。アシスタントコーチからの昇格となったクリス・ホルムヘッドコーチのもと、輝きを取り戻すシーズンが始まる。
スタッツ
予想スタメン
これまではトランジションを意識したアップテンポなバスケを志向したものの、昨シーズンはスタイルを徹底しきれなかった。今シーズンも同様なスタイルで挑むことになるだろうが、そこで肝となってくるのがディフェンス強度。しっかりディフェンスをした後に、いかにリズム良くオフェンスが始められるかに注目だ。ドライブを仕掛けられる選手が多いので、アタックからのキックアウトなど展開作りが楽しみなロスターが揃った。
所属選手一覧
獲得FPチーム内1位選手
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
ロバート・フランクス
昨シーズン初めてBリーグでプレーしたが、平均18.1得点、7.7リバウンド、2.5アシスト、0.6スティール、0.8ブロックと高いパフォーマンスを見せた。成功率38.7%の3ポイントシュートやドライブなど多彩なオフェンス力に加えて、外も中も高いレベルでディフェンスが遂行できる選手だ。
若手選手
モサク・ダミロラ
昨シーズンは序盤に右肩関節脱臼で離脱。最終節で復帰したものの、期待通りのシーズンとはならなかった。ケガ以前の3試合では3ポイントシュートを高確率で成功させており、ボールハンドリング力も高かった。サイズがある上に1番2番の併用も可能で、強度の高いディフェンスでチームに貢献できる。出場機会は多くなるだろう。
新加入選手
駒沢颯
B2で高い能力を発揮した長身ガードが、初めてB1の舞台に挑戦する。ルーキーシーズンの2021-22シーズンには平均12.8得点を記録し、B2日本人得点王に。得点力に加えてドライブからのアシストにも優れているため、速い展開を志向する茨城のスタイルにフィットするだろう。B1でのブレイクも必至だ。